魔女に白い花束を(曽祢まさこ)
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798 名前:1/2 投稿日:2006/06/12(月) 00:22:06
- 曽祢まさこの少女漫画。魔女に白い花束をってタイトルだったかな?
魔女裁判が吹き荒れたヨーロッパの山奥に、魔女の疑いをかけられた女がいた。
異国からやってきた女は黒い髪をしていた。村には金髪の人間しかいなかった。
黒い髪は嫌でも目立ち、魔女と言いがかりをつけられ拷問の末に処刑された。彼女には一人娘A子がいた。A子も黒い髪をしていた。
村の夫婦がA子を哀れみ、息子B男と一緒に我が子のように育てる。
村中から黒髪を忌まれる中、B男の母親や近所の主婦に見守られA子は成長する。大人しい性格のA子は村の子供に苛められるが、気の強い友人C子がかばってくれた。
B男の父親とC子の父親は子供同士を結婚させるつもりだった。
B男が好きなC子はその話を喜んだ。しかしB男はA子に惹かれていた。
親を捨ててもA子と一緒になる、C子とは結婚しないと言われ、C子は激しくA子を憎む。
そして、やってはいけない罪を犯す。A子が魔女だと噂を流した。
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799 名前:2/2 投稿日:2006/06/12(月) 00:23:48
- 噂は瞬く間に広がる。A子は捕らえられ、激しい拷問にかけられた。
近所の男が噂に荷担した。子守りだったA子に息子を殺されたと証言する。
男の息子は病死でA子に罪はない。男は息子が死んだ悲しみのあまり、
怒りをぶつける生贄を求めていた。そこに魔女裁判があった。
証言によりA子の処刑は決まる。
しかし助かる可能性はあった。A子が昔命を救った伯爵に助けを求めるのだ。
B男はA子を助けるため伯爵の領地まで必死に走る。事情を聞いた伯爵は急いで駆けつけてくれたが、間に合わなかった。
村にたどり着いた時、すでに刑は執行されていた。
A子が死んだと聞き、B男は絶望する。家も村も捨てて出家する決意をした。
その頃C子は村一番の嫌われ者に、噂を捏造した罪をネタに脅されていた。
友人を死に追いやり、愛しい男は世間を捨て、自分の行く末は決まった。
絶望したC子は断崖の上で罪を告白した後身を投げる。
出家する途中だったB男は告白を聞いてしまう。しかしB子を憎んでもA子は生き返らない。
何もかもが嫌になったB男は村を去り、二度と戻って来なかった。
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800 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/12(月) 00:35:48
- >>798-799
やるせない…後味悪いね
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802 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/12(月) 01:17:46
- >>798-799
まだ小さかったけど、その作品めちゃくちゃ好きだった。
やるせない終わり方だったよね。
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816 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/12(月) 14:09:21
- >>798-799
それ、読んだ読んだ!
しかしちょっと違うんじゃないか?
噂に加担した近所の男は、実はC子狙い。
処刑の後、嘘の噂を流したことでC子を脅迫し、結婚を迫る。追い詰められたC子は村を出て行こうとするB男の前で崖から身を投げる…だったと思う。
あと、伯爵はかつてA子に助けられた人だったよね?
やって来たB男の話を聞いてすぐ赦免状(?)を書いてくれて、
B男はそれを持って村に帰ろうとするが、途中の山道で山賊に襲われる。
字の読めない山賊は赦免状を貴重品だと思い、金を持っていないB男から取り上げて
金を持ってきたら返してやると言い出す。それでは間に合わない、返してくれ!と揉み合っているうちに、山賊を過って殺してしまうが、
今際の際の言葉で、山賊こそ昔、A子の母親と娘を捨てたA子の父親だったと判明。ショックを受けつつ村に向かうが、やっと見えてきた村からは処刑の火がもう上がっている…
という、極め付きに後味の悪い話だった。