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910 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/19(水) 03:25:13
昔読んだ少女漫画

主人公の少女は親元を離れて暮らしていたが、
色々あって母のもとでまた暮らす事になる(父はいない)。
別れたのがかなり幼い頃の事だったので少女は実の両親の記憶はまったくない。
ただ、片親とはいえ経済的にかなり余裕がある母が自分を他人に預けたのは、
きっと自分が気に入らないから捨てたのだと少女は思っていた。
そういう意識から『冷たい女』と実母をイメージしつつも、
心のどこかでは事情があって預けただけで優しい人なのではないかと期待していたが、
やはり母は冷たい人で、少女を敬遠し、邪魔にしているようだった。

少女は新しい学校でもうまく溶け込めなかったが、
明るく朗らかな若い男性教師と少しずつ仲良くなっていく。
母は何故か、少女が家の広い庭を探索するのをひどく嫌がる。
その事を少女が教師に話すと「もしかして死体でも埋まってるんじゃないか」と言われる。
少女は庭に教師を招き入れ、ふざけながら庭を掘り始める。
少女は途中で疲れ面倒になり、もうやめようと言うが
教師は普段の表情とは違った鬼気迫る顔で少女を無視して庭を掘り続ける。
そしてとうとう、本当に白骨死体が見付かってしまう。
庭掘りはジョークみたいなものだと思っていたので驚愕する少女。
でも幼い自分を捨てるようなあの冷たい母親なら人を殺して埋めてもおかしくないとも思う。

そこに現れた母親。教師はナイフを少女に突きつけ、自分は白骨死体となった女の弟だと言う。
女はかつて少女の父親と不倫関係にあった。
そして、父親と堂々と付き合いたいからと離婚を要求にこの家を訪れ、そのまま失踪した。
恐らく少女の母に殺されたのだと教師は勘付き、調査の機会をうかがっていたのだった。
姉の復讐だと少女を殺そうとする教師。母が身を呈して救い、教師は逮捕された。
母に助けられた瞬間、少女は幼い日の記憶をフラッシュバックさせる。
かつて、女に同じように殺されかけ、そして母に救われた事があるのだと思い出したのだ。
母は自分を助けるために女を殺したのだと。
母は冷たい人などではなかった、そう思うが殺人と死体遺棄により母は逮捕されていった。


911 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/19(水) 03:25:45
刑事が母に問う。死体におかしな点があったと。
女が少女を人質に取ったので、咄嗟に正面から石で殴って殺してしまったと母は証言したが、
女の直接的な死因となった打撃は、後頭部に与えられていた。証言と食い違っている。

母は昔を思い出す。
母は絞殺されそうになっている少女をなんとか救ったが、
女はまだあきらめずに今度は母に襲いかかってきた。
二人で地べたをはいずるようにしながら激しい攻防を続け、
母は女を石で打ちつけ対抗しようとするが、分が悪く、母は命の危険を感じた。
だが、女は突然倒れてそのまま絶命した。倒れた女の背後には大きな石を抱えて泣きじゃくる少女がいた。
女を殺したのは少女だった。
母は死体を隠し、夫と別れ、少女を自分の手元から放した。
自分のそばにいるといつ人を殺した記憶を思い出してしまうかわからないからだ。
そして帰ってきた娘がまたすぐに養父母の元に戻りたがるようにと冷たく接し続けた。
娘に人を殺した罪悪感を植えつけてはならないからと。

もしかして共犯者がいたのではないかと訊いてくる刑事に、
いいえ私一人で殺しましたと母は答えた。


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