たすけ…て…(井口かのん)

148 名前:1/2 投稿日:2006/07/24(月) 17:54:23
ホラー少女漫画で思い出した。

厨房くらいの女の子が悩んでいる。悩んだ挙げ句に自殺しようと思いつく。
女の子は母子二人暮らし。母親は夕方までパートで帰ってこない。
学校から帰ってきた女の子は手首を切る。
しかし流れる血を見ている間に段々と恐怖が募っていく。
助けを呼ぼうと思うが、血が流れすぎて身体が動かない。
そろそろ帰ってくるはずの母親は、今日に限って帰ってこない。
薄れていく意識の中で恐怖だけを感じている。


149 名前:2/2 投稿日:2006/07/24(月) 17:54:54
目が覚めた時、そこは病院だった。
傍らで付き添った母親が泣いている。
心配して泣く母親、無事を喜ぶ母親を見ているうちに
生きている実感が湧いてくる。
もう二度と馬鹿な真似はしない、苦しくても生きていこうと誓う。

次のページで。
手首を切った娘が倒れたところを、
帰りが遅かった母親が発見するシーンで終わる。


150 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 18:08:02
死ぬ前の走馬灯みたいなものを見たってこと?

153 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 18:36:41
>>150
そんな感じ。
助かったと思ったのは、死ぬ寸前の夢だった。
実際は母親は間に合わなかったと言う意味だろう。

154 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 19:02:02
>>148-149
子供心に印象的でよく覚えてるよ。
追記してみる。

クラスに陰気臭いが美人の女がいるんだ。
そいつの腕にはリスカの痕があって、色んな噂が流れていた。
「別な女に彼氏を奪われそうになって、狂言自殺して取り返した」
「別な女の彼氏を奪うために狂言自殺を図った」
ってな感じで。
で、主人公の彼氏がその女と仲良くしてる所を何度も目撃する。
嫉妬から「あんなのに関わるな」と言うのだけど、「あの子いい子だよ?」と取り合ってくれない。
もしかして噂は本当で彼氏を奪われかけているのか?
疑心暗鬼に陥った主人公は、母親が帰ってくるタイミングを見計らってリスカ実行。
ところが軽く切るだけのつもりが結構ざっくりいっちゃった。
あまつさえそこに母親から電話が入って「残業が入ったから遅くなる」と。


155 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 19:02:52
主人公は慌てて救急車を呼ぼうとするが、既に体が動かない。
這いずって119番しても声が出なくてイタズラと思われ、切られてしまう。
死にたくない死にたくない
はっ、と気づくと部屋の中。手首から血が流れている。
夢か。電話がダメなら外に出て誰かに助けてもらおう。
這いずってアパートの扉を開ける。誰もいない。
主人公の部屋はアパートの2階で、下へ降りようとしてバランスを崩し階段を転がり落ちる。
はっ、と気づくと部屋の中。手首から血が流れている。隣に彼氏。
「大丈夫か?救急車呼んだから」
優しい彼氏に、あの女のことも誤解だったんだ喜ぶ主人公。
しかしいつまで経っても救急車は来ない。そのうち彼氏が言い出す。
「ほんと馬鹿な女だよな。これで堂々とアイツと付き合えるよ」
はっ、と気づくとそこは病院。優しそうな看護婦さん。
「もう馬鹿なことしちゃダメよ。それと、血を分けてくれた彼に感謝してね」
そしてガラガラとベッドのまま運ばれる。
やがて霊安室の前に着く。
「なんでこんな所に!」と抗議して看護婦を見ると、看護婦はあの女に代わっていた。
「あなた、もう死んでるのよ」

主人公は母親に揺り起こされる。
手首を見たら傷はない。全ては夢だったんだ。
主人公は母親に抱きついてむせび泣く。
私もう馬鹿なことしない。だから

──もう目を覚まさなくてもいいのね。
(ここでリスカで死亡した主人公と、その奥で絶叫する母親の大ゴマ)


156 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 19:07:27
>>154-155
修正ありがとう。
かなり記憶が間違っていたorz
絵も内容もうろだけど、最後の1ページだけ思い出せる。
ラストページが激しくショックだった。

157 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/24(月) 20:19:31
>>154-155
井口かのんだよね。
結構後味悪いの多かった気がする…クラス内持ち回りでいじめたりいじめられたりする話とか

 

たすけて… (講談社コミックスフレンド)
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