ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その51 » チンパンジーのルーシー

711 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/02(水) 15:14:53
462 名前:番組の途中ですが名無しです[sage] 投稿日:2005/10/03(月) 02:48:14 ID:QM3HCy+t0

手話を覚えた(っていうか覚えさせられた)チンパンジー、ルーシーの末路の話。

ルーシーはといえば、それまで頭に詰め込まれた単語をすっかり抜き取られ、ジャングルに解き放たれた。
チンパンジーの住むべき場所はそこだと、飼い主のジャニス・カーターは考えたのである。
しかし、ルーシーの意見は違っていた。十一年間も人間社会で生活してきた彼女にとって、
眠るならいつものマットレスの上がいいし、飲み水はボトル入りのミネラルウォーターと決まっていた。
寝る前にマガジンラックの雑誌をぱらぱらめくるのも、ルーシーの楽しみのひとつだった。

そんな彼女が唯一嫌いなものといったら、キャンプしかない。
このため、ジャングルに連れてこられても、えさを一切調達しようとせず、
「エサ。ハヤク。ルーシーニチョウダイ。モット、エサ。ハヤク、ハヤク」とせがんだ。
ジャニスは甘やかされたやんちゃ娘をほとんどけるようにして森に追いやったうえに、
生きたアリの食べ方まで実演して見せた。

この話でとりわけ痛ましいのは、言葉を奪われてしまったことである。
ルーシーがいくら質問してもだれも返事をせず、話をしても知らんぷりだった。
二年後、昔なじみがアフリカのルーシーのもとを訪ねると、彼女は囲いの端に駆け寄り、手話で、
「オネガイ、タスケテ、ココカラダシテ」と救いを求めた。もちろん、それはむなしい願いでしかなかった。


716 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/02(水) 20:19:42
でも2年たって生きてたなら、
それはそれなりに適応したって事かな。

717 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/02(水) 20:24:57
>>716
でも二年間も助けてほしいと思ってた訳でしょ?
苦しんでたんじゃないかな。

719 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/02(水) 20:45:34
>彼女は囲いの端に駆け寄り、

ここの意味が分からない。
ジャングルに解き放たれたんじゃないのか?


720 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/02(水) 20:55:50
保護区みたいな感じで、自然のジャングルに柵が作ってあるんじゃないか。

733 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/03(木) 00:39:01
>>711
この話ってよく聞くから気になって調べてみたけど、どうも事実は随分違うみたいだ。

まず、ルーシーを育てたのはMaurice Temerlinというオクラホマ大学の教授とその妻。
チンパンジーの赤ちゃんを人間と同じように育てたらどうなるかを実験するために
育てていた。ジャニス・カーターは彼の学生の一人で、手話を教える実験に参加していた。

実験も終わりに近づき、Temerlin教授はルーシーを自然に返すことを考えるようになる。
そこで、アフリカにある、(密猟で)ペットとして捕まってたチンパンジーを
野生に返すための施設にルーシーを連れて行く。

ところが、ルーシーは10年以上も人間に育てられていたため、
普通の方法では自然に戻すことができない。
Temerlin教授は施設に任せてすぐに帰ってしまったが、
ジャニスはキャリアも人間関係もすべて捨てて、ルーシーがちゃんと自然に帰れるよう
アフリカに留まることに。

その後10年間、ジャニスはチンパンジーの群れの中で寝起きするなどルーシーにつきっきりで、
野生のチンパンジーの生活の仕方、どうやって寝床を作るか、
赤ん坊はどう世話するのか、どの蟻が食べられるのかなど、人形を使ったり実際に蟻を食べて
見せたりしながら教える。


734 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/03(木) 00:39:47
最初はジャニスがいなくては何もできなかったルーシーも、
10年がたつ頃には野生のチンパンジーとして暮らしていけるめどが立つ。
そこでジャニスは一度ルーシーから離れ、6ヶ月後にもう一度訪れてみた。
ジャニスに気づいたルーシーは近寄ってはきたが、すぐに群れの中に戻っていき、
ついに野生のチンパンジーとして生きていけるようになったことを感じさせた。

ところが、1月後ルーシーのもとを訪れたジャニスの前に、ルーシーは姿を見せなかった。
心配になって探し回ったジャニスが見つけたのは、変わり果てたルーシーの頭蓋骨だった。
ルーシーは密猟者によって殺されていたのだ。やっと自然の中で生きていけるようになったというのに…。

その後ジャニスはチンパンジーを密猟から守り、絶滅を防ぐための活動を続けてるようで、
1996年にはEUから表彰されたりしている。

まあ、何がルーシーにとっての幸せだったのかは意見が分かれるとこだろうけど、
ジャニスの行動を見る限り、ルーシーのことを大切に思っていたのは間違いないかと。
研究者としてそれなりに展望もあっただろうに、10年もチンパンジーの群れのなかで
過ごすとか、生半可な覚悟じゃできないだろう。少なくとも俺には絶対無理。

しかし、どっちにしてもルーシーの最期はかわいそう…。


736 名前:733 投稿日:2006/08/03(木) 00:45:25
>>733-734
すまん、最後見つけたのはルーシーの頭蓋骨じゃなくて、骸骨。
skeletonを勢い余って頭蓋骨と訳してしまった。なお、手足は
飾り物にするため持ち去られていたらしい…。

737 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/03(木) 00:58:51
>>736
3回だけ願いをかなえるというアレか

739 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/03(木) 01:24:19
>>733
チンパンジーの密猟者って、
手足を飾るためだけに殺していくのか!?信じられん…
んな飾り物、フィギュアで作りゃいいじゃんとか思ってしまう。許せんな。

 

悲劇のチンパンジー―手話を覚え、脚光を浴び、忘れ去られた彼らの運命 (自然誌選書)
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