ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その52 » 愛すべき娘たち(よしながふみ)

789 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 15:39:30
容姿関連で思い出した

主人公は最近交際相手と結婚した。
そして、主人公の母も。相手は主人公よりも年下の、
元ホストで現俳優というかなりうさんくさい奴。
でも金目当てとかではなく、純粋に主人公の母親を愛しているようだった。
彼は思春期の頃に叔母に恋をし、それからかなり年上の人としか恋愛できなくなったらしい。
主人公の母親が付き合いでホストクラブに行ったのが出会ったきっかけ。
彼が「きれいですね」と誉めると、母は「私は美しくないわ」と答えたという。
普通おばさんは「もう年よ」などと返すものだが、母はまるで潔癖な少女のように
毅然としてそう答えた。その潔さに彼は惚れこんだ。

主人公は、母がいつも己の容姿を自嘲気味に語るのを気にしていた。
いかり肩で男顔の自分に比べれば、母はかなり美しい人なのに。
そういえば母は、キツイ性格なのに容姿に関してだけはいつも自分を誉めてきていた。
なんでだろうねと祖母に話す。

祖母は自分の容姿にコンプレックスがあった。
同級生の美しい少女にいつも笑いながらいやみを言われていた。
だから結婚して生まれた娘が可愛らしい容姿でとても嬉しかった。
ある日の事娘と歩いていたら、通りすがりの婦人が「可愛らしいお嬢さんですね」と誉めてきた。
娘はスカートを翻すようにクルリと周り、婦人に向かい得意そうな笑みを投げかけた。
その表情は、かつて自分を嘲笑った同級生の笑顔とひどく似ていた。
「ああこの子はこのままじゃだめになる そう思ったんだ」
祖母はそれからなにかにつけ娘の容姿を中傷するようになった。
「出っ歯がどんどん酷くなる」「ニキビが見苦しい」
やがて母は美しいのに自分の顔にコンプレックスを抱くようになった。
そして思った。自分に娘ができてもけして容姿の事で傷つけたりしないと。

主人公は思う。
母という者たちは、母であるよりも前に女であるのだと。


796 名前:554 投稿日:2006/08/18(金) 17:20:36
>>789
読んだ覚えがあるのに思い出せない、よしながふみかな?

803 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 18:03:11
>>789>>796
よしながふみの「愛すべき娘たち」だね
あの作者はいい。

818 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 22:40:31
>789
「愛すべき娘たち」だよね。後味悪かった?
自分は、母親も結局は母親である前に不完全な女でしかない
の言葉に救われてしまったよ・・・。
生みの親だろうが育ての親だろうが完全な人間なんていないと
思えばどんなDQN親も納得だ

 

愛すべき娘たち (Jets comics)
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