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903 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/04(月) 02:04:34
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火浦功のSF短編集「たたかう天気予報」収録
「重機動戦士の一日」

主人公の『僕』はジュニアの重機動戦士。
『僕』だけでなく、『僕』の父も母もクラスメイトも
大人も子供も人類は皆、重機動戦士として生きている。
今日も母の過激なミサイル攻撃で叩き起こされた『僕』は
学校でクラシメイトから奇妙な話を聞かされる。

なんでも、人間は初めから重機動戦士として生まれたわけではなく
人間そのものはミサイルなんかを食らったらあっという間に砕け散るような
柔らかい身体をした生き物なのだという。
人間は工場で成長すると信じ込んでいる『僕』に
「今度、人間の真の姿が載っている大昔の禁書を見せてやる」というクラスメイト。
『僕』は激しく動揺し、その話を否定する。
『僕』は重機動戦士としての自分が大好きで誇りに思っていた。


904 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/04(月) 02:07:38
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夜中、その話のせいでなかなか寝付けずにいた『僕』は
今まで聞いたことのない不思議な音に気づく。
音源を探って両親の寝室へ赴くとそこには
ベッドの中で絡み合っている2体のグニャグニャした生き物がいた。

いいようのない不快感に襲われた『僕』は
その2体の生き物に向かってバルカン砲を発射し一瞬でコナゴナにする。
わけのわからない液体が部屋中に飛び散り、
ゴキブリを踏み潰したような嫌な気持ちになりながらも
翌朝の母のミサイル攻撃を怖れ、むりやり眠りにつく『僕』。

そして翌朝。
母は『僕』を起こしに来なかった。
『僕』はいつまでも眠り続けた。

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火浦功は基本ギャグSF作家なのだが
けっこうキツいオチの話も書けるんだなと思った

 

たたかう天気予報 (角川文庫)
たたかう天気予報 (角川文庫)


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