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73 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/06(水) 03:52:08
絵本です。
トミー・デ・パオラ
「神の道化師」

みなしごジョバンニは家がありません。
いつもは市場で玉投げの芸(ジャグリング)をして店の客よせをして、
その日のスープを貰い細々と生活をしていました。

ある日いつものように市場で得意な玉投げの芸をしていると、
旅の道化師の親方にみそめられ、一団に加わることになりました。

彼の芸はたちまち国中の評判になりました。ジョバンニは道化の化粧をして綺麗な衣装を身につけ、
7色の玉を段々高く投げてゆき、最後に金色に輝く玉をなげるといつも拍手喝采でした。
彼は何処へ行っても人気者になりました。


74 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/06(水) 03:59:40
しかし、月日がたつと人々は彼の芸にあきてしまいました。

その頃ジョバンニは一団を離れ一人で旅をしながら芸をしていましたが、
どこへ行っても「あいつの芸は見飽きた。」と言われてしまいます。
いつしか誰もジョバンニの芸に喜ばなくなりました。
またジョバンニも道化の衣装を袋につめこんだまま、
取り出すことなく、物乞いをしながら年をとっていきました。

ある冬の寒い日、お腹を空かせたジョバンニ老人は教会をみつけてその日の宿をお願いしました。


79 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/06(水) 04:20:22
その日はクリスマスでした。
ジョバンニは教会の中でイエスを抱いたマリア様の像に話しかけます。
「わたしは何も持っていないのでクリスマスのお祝いをあげることができません。だけどひとつだけ…」

ジョバンニは古びた道化の衣装を身につけ、化粧をすると七色の玉を投げはじめました。
力をふりしぼって最後に金色の玉を高々とあげたところを修道師がみつけ、
「マリア様の前でなにをしているんだ」と駆け寄りました。

すばらしい芸をしたジョバンニ老人はその場にドサリと倒れ、そのまま息をひきとりました。

駆け付けた修道士は、マリア様の腕の中でジョバンニの金色の玉を手にして微笑むイエス様を見ました。

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ヨーロッパではポピュラーな民話だそうですが…
絵本の中で老いてゆく主人公と寂れてゆく色使いが絶妙で初めて読んだ時は鳥肌がたちました。


82 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/06(水) 04:29:36
キリスト教の宗教観がわからないのですが、おそらくこれでハッピーエンドという雰囲気の絵と色使いでした…

 

神の道化師
神の道化師


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