死亡推定時刻

388 名前:1/2 投稿日:2006/09/10(日) 01:31:57
今日やってた2時間ドラマ、途中から見たので序盤はよくわからないんだけど。

金融業者の中学生の娘が誘拐される。
身代金は1億円、金融業者は払おうとするが犯人逮捕を優先する県警の邪魔が入り受け渡しは失敗。
娘は死体で発見された。
娘は誘拐されてすぐ殺されており、前科2犯の男が逮捕される。

1年後、逮捕された男は1審で死刑を言い渡されていた。
その男の国選弁護人を引き受けた弁護士は調べていくうちに死亡推定時刻が間違っていることを発見する。
そして捕まった男の自供は刑事に示唆されたもので、これは冤罪だと思うようになる。

死亡推定時刻の違いを証言するはずの証人は裁判で証言を翻す。
身代金受け渡し失敗の後に娘が死んだことになるのは警察の責任を問われるのでまずかったのだ。

無実の男を救うために弁護士は金融業者の妻に会う。
妻は事件の後で離婚していた。
脅迫電話を受けたのはこの妻だが、そのときの声は
捕まった男とは違っていたと言ったが、当時はとりあってもらえなかった。
何か知っていそうな妻に更に問いかけると金融業者の兄の声に似ていると言う。

金融業者の兄は県警の刑事であり、もう20年も仲違いを続けていた。
原因は弟が事業のために母親の土地を担保に入れようとしたため。
その兄が誘拐事件の前に金融業者を尋ねて来ていた。
兄には病気の娘がおり、すぐにアメリカで手術しなければいけなかったが兄には治療費がない。
何でもするから1億貸してくれという兄に金融業者は
警察の情報を流してくれるという念書を書くなら貸してやると条件をつけた。
それだけは出来ないと兄は拒否する。
その3ヵ月後に兄の娘は死んだ。


389 名前:2/2 投稿日:2006/09/10(日) 01:34:12
結局犯人は金融業者の兄。
弟が自分の娘のためには1億出すのか見てみたかったから。
しかし、金融業者は金を出さなかった。
それが警察のせいだと気がついたのは殺してしまった後。
金融業者の娘はとても良い娘で、本当は殺したくはなかったが逃げ切れないと思い
睡眠薬を飲ませてから殺していた。

本当は金融業者の方も薄々兄が犯人ではないかと思っていた。
金融業者は人を雇って兄を殺そうとするが、
弁護士は兄と一緒に金融業者のところに行き、真実を話させた。

その後弁護士は自首させようと兄と警察に向かうが、
途中の横断歩道で兄はフラフラとトラックの前に歩き出し、轢かれる。

2審の判決は死刑ではなく無期懲役。
でも本当はその男は無実。
弁護士は控訴すると言い、真実を知っている唯一の人間である金融業者に協力を頼む。
兄は自殺なのかと尋ねる金融業者にそうでないと信じたいと弁護士は答えて終わり。

弁護士は金融業者を憎んで、兄は人を殺したこと以外悪いことはしなかったとか言うけど、
その人殺しが問題だし。
それに最後は明らかにに自殺に見えるのに
そうじゃないと信じたいってトラックの運転手がかわいそうだし。
金融業者は本当はお金を貸そうとしたけれどその時はもう手遅れで兄の娘は死んでしまったとか、
刑事の兄も娘の命と引き換えなんだから情報くらい流せよ、1億は大金だと思ってみたり。
2時間見たわりには真相がつまらなかったのが一番後味悪かった。


403 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/10(日) 10:02:14
>>389
原作はもっと酷いよ。
大体の筋は同じだけど、
冤罪に至る経緯とか。捕まった青年の親のその後とか。

それに原作だと犯人は兄だってわかるんだけど、
土建屋の弟は何もしないで終わる。
兄も自殺せずだったはず。

弁護士が書いた小説だからすげーリアルに警察のやり方を書いてる小説なんだよね。

 

死亡推定時刻 (光文社文庫)
死亡推定時刻
(光文社文庫)(原作)