ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その54 » ヨセフ(ひさうちみちお)

597 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/14(木) 00:58:29
ひさうちみちおの初期作品。「ヨセフ」というタイトルだったと思う。

ヨセフというのは勿論マリアの配偶者でイエス・キリストの育ての親。
結婚前に婚約者マリアが妊娠したので怒るヨセフ。
ところがマリアは「神様のなさったことを否定するのか!」と逆ギレ。
不貞をなしたんだろう、と疑い続けるヨセフの前に、天使と思しき人影が現れ、
マリアのお腹にいる子供は本当に神様の子供だから、と言う。
しかしヨセフの疑いはまだ解けない。
その天使だって、マリアの親戚のおっさんか誰かが天使のふりをしただけに違いない、と。
結局お腹の大きなマリアと結婚する。非常に恥ずかしい思いをしながら。
そしてイエス誕生。
ちょっと情が沸いて赤ん坊を抱っこしてみようかな、とヨセフが手を伸ばすが、マリアは拒絶。
「これはあなたの子供ではなくて神様の子です!」
そこに三博士や羊飼い達がお祝いに駆けつけ、ヨセフは『あんた部外者』という感じで邪険にされる。
みんなに囲まれて女王のように微笑むマリア。
やがて『幼子を殺すべし』のお触れが出る。
これが聖書ならエジプトに逃亡するのだが、ヨセフは逃亡を決意しかねる。
結局イエスは兵士に見付かって殺される。マリアともども。
二人の遺骸を見て、ヨセフは非常に複雑な顔をする。(不義の子なんだから
死んでいいんだ、と必死で自分に言い聞かせているような顔に私は思えた)

神様に選ばれたとばかりに傲慢になるマリアと、一般男性の感覚のままのヨセフの落差。
ひさうちみちおの初期作品は、絵は華麗だが後味の悪い話が多い。


603 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/14(木) 06:41:00
>>597
ヨーロッパの宗教画でも、美化されまくる聖母子とは違って、
ヨセフはただのしょぼくれたオッサンに描かれてることが多いね。
実際、処女懐胎の信奉者にとっては、「お前関係ないやん」な男だし。
露骨に赤子のイエスを、不審な目で見てる絵もあった気がする。

でもその話では聖母子ともども死んじゃったみたいだけど、
キリスト教は生まれなかったってオチなの?

 

悪魔が夜来る
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