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359 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 04:02:22
外国の童話

あるところに、貧しいながらも仲良く暮らす母と娘がいました。
しかしそんな小さな幸せをも摘み取るように、娘が病に倒れてしまいます。
母親の献身的な看病も実らず、娘の枕元に死神が現れる。
「この娘はいただいていくよ。」
死神はそういうと、娘を連れ去りました。
絶望した母親は、死神の国に行って娘を取り戻す決意をします。

死神の国に行く途中、妖精が話しかけてきました。
「死神の国に行くには、あなたの声を頂く。それでもいいか?」
娘のために、母親は声を失いました。
さらに進むと、また妖精が話しかけてきました。
「死神の国に行くには、あなたの音を頂く。それでもいいか?」
娘のために、母親は聴覚を失いました。
さらに進むと、またまた妖精が話しかけてきました。
「死神の国に行くには、あなたの目を頂く。それでもいいか?」
娘のために、母親は視覚を失いました。

やっとの思いで死神の国へ付いた母は、心の中で「娘を返して!」と叫びます。
すると、先ほどの死神が現れ、母親の心に話しかけました。
「人間がここまで来るとは驚いた。しかし、娘を返すわけには行かない。
 これは運命なのだ。寿命という神が定められた規則なのだ。悪いが私にはどうすることも出来ない」

そう言い残すと、死神は消えました。
あとには、声も音も視覚も奪われた母親が絶望する姿があった。
暗黒の死神の国に取り残された母親は、再び元に戻ることはありませんでした。


360 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 04:04:41
後味わる!

361 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 04:10:35
この昔話を、子供のころ、楽しいはずの日曜日の朝に見たんだよなあ。
楽しくない日曜日になったんだけど。

365 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 05:54:16
>>359
教訓:人間、諦めが肝心

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