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375 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 14:06:28
↓以下、何かのショートショート短編集で印象に残っている話です↓

主人公が、バーで相席になった男から話を聞くというスタイルで物語は進む
その男には、目に入れても痛くないくらいに可愛がっている娘がいた

ある朝目覚めると、その娘が2人!になっている
しかも、容姿はもちろん性格に至るまで全くの完全コピー
2人のうちどちらが本当の娘なのか、はたまたどちらも偽者なのか、親である自分にも判別がつかない

かなりの異常事態なわけだが、その娘達はどちらも屈託無く可愛い
娘はまだ物心つく前だったので、男は2人を双子として育てる事に・・・

2人の娘が大分大きくなった頃、主人公はある事実に気付く
色々調べていく内に、同じような境遇に陥った家族が実は自分達以外にもいたことを知るが、
どの家族も子供がある年齢になった時に、何者かによって皆惨殺されていたのである
ところが、残された子供の死体はどこの家族の場合も一体だけ

やがて男はある結論へと辿り着くことに・・・
突如やってきた子供のコピーは、異星人か未知の生物による拓卵(たくらん)のようなもので、
ある一定の時期が来ると本性を現し、役目の終わった家族を殺して去ってゆくのではないか

その事に気付いた男であったが、娘2人の真贋は一向につけられない
男はどうしてよいのかもわからず、「その時」が刻一刻と迫ってくる

酒の肴のつもりで聞いていた主人公も、
最後には「それで、あなたは一体どうしたのですか?」と男の話にのまれていた
男が出した結論は・・・・・・・「今しがた両方とも殺してきたんですよ」というもの
娘を殺さなければ家族(更にその他)が殺される、しかしどちらかを選ぶ事は男には絶対にできなかった

どんな解決法があるのだろうと期待しながら読んでいただけに、救い様が無く何ともやりきれない話でした


376 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 14:28:20
>>375
誰の短編だろ?なんかどきどきする話だ。

405 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/24(日) 21:26:54
>>375
読んだ記憶があったので本棚を漁ってみた

「十年目の決断」 斎藤肇、だな
(角川ホラー文庫 『十の恐怖』収録)

 

十の恐怖 (角川ホラー文庫)
十の恐怖 (角川ホラー文庫)


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