ホーム » 小説 » その他書籍 » 精神科医

491 名前:1/3 投稿日:2006/10/07(土) 15:44:05
精神分裂病(当時)についてまとめられた医学全集に載っていた
ある精神科医が論文としてまとめた実話。

その精神科医が勤務する精神病院に,登校拒否の女子高生(ものすごい美貌)が通院してきた。
その女子高生は,クラスから阻害されているように感じており,その原因が
「あの人はクサイ」と悪口を言われているように感じることだった。
しかし,実際は阻害もされておらず,そのような臭気も悪口を言われていなかった(幻臭症)。

女子高生は通院治療によって軽快し,高校に通えるようになったのだが
しばらく経つと,また「クサイ」と言われていると感じ始め,学校に行けなくなった。
通院治療→軽快→登校→幻臭症→不登校→通院治療 を繰り返すようになって
彼女は暗く,誰とも心を開かないようになっていった。


492 名前:2/3 投稿日:2006/10/07(土) 15:44:53
心配した精神科医は,親を説得して,彼女を自分の精神病院に入院させた。
心を開かない彼女のために,いっしょうけんめい親身になり,治療にあたった。

・・・ここで,その精神科医は論文に書いているのだが,
その「親身さの中に,自分の治療者とは別の気持ちがなかったかといえば,
断言することができない」という風に書いている。
つまり,当時は意識していなかったにせよ,彼女を女性として見ている気持ちもあったことを吐露しているのだ。

彼女も,親身になってもらっている間に,
その精神科医のことを好きになっていき愛着を示すようになっていった。
ところで彼女は,母親と妹とは顔が似ておらず,母も妹もそれほど美人ではなかった。
また,父親も,美貌のその女子高生を可愛がることを,近親相姦愛的な気持ちが噴出しないように
控えているようなフシがあり,いわば彼女は家族からも阻害されており,心理的な葛藤があったようだ。


493 名前:3/3 投稿日:2006/10/07(土) 15:45:31
治療をするうちに,精神科医に対する彼女の愛着は段々激しくなったが,
その彼女の急変に精神科医はビックリして,今までの親身さとは一転して,
治療者としての立場を強調して彼女をたしなめたり,
かえって彼女に対して冷静な対応をしはじめるようになった。
すると彼女はますます混乱して,やがてはその精神科医の子供を妊娠した,という妄想にまで発展して
(※実際には,精神科医と彼女との間には性的関係はいっさいなし)
院長等の判断もあり,別の精神病院に転院させられることになった。
・・・・その後,彼女がどうなったかは,論文には書かれていない。

「逆転移」と言って,治療者が患者に対して愛着を持つこともあるらしい。
その論文では,他の患者の話を書いているときは,論理明快に淡々と書かれているのだが
この話を書いているときは,著者の苦渋に満ちあふれた,なんともすっきりしない
書き方になっていて,今でもたまには思い出すんだろうか・・と思った。

というか,この女子高生,そんなに綺麗なのに,たぶんどっかの病院で
廃人になっているのかな・・・とか想像してしまった。


494 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/07(土) 17:03:41
普通に小説になりそうな話だな。

495 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/07(土) 17:20:24
患者→精神科医への転移はすごく多いし逆転移も珍しくない。
>>493のは教科書的なくらいの典型例ですね。
小説になりそうというけど、メンヘラ女のブログ見れば、ウヘァ
もううんざり、お腹いっぱいって気分になれるかも・・・。

499 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/07(土) 18:11:24
微妙に違うけど、「症例A」という小説を思い出した

502 名前:五位鷺 ◆Emjcf.lfLU 投稿日:2006/10/07(土) 22:37:36
そんな医者も女も嫌だな(‘A`)
精神医学書の医師の体験談を読むと、途中で治療を放棄していたり、
実際は治っていないのに医師が勝手に治った気でいるような記述をしばしば見る。
最後は患者の意志一つなので治せないのが仕方ない面もあるけど、
そういう事柄を胸を張ったように書かれていると、もやっとする

後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...