ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA(貴志祐介)

347 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/06(月) 02:10:53
貴志祐介の「ISORA」
主人公は他人の精神を読み取る超能力者。
その能力を活かして、精神に傷を負った人々の心のケアをしている。

そんな主人公が出会った少女は多重人格者だった。
恐ろしい震災により両親を亡くし引き取られた先では虐待を受け続け、
娯楽といえば父の形見の古語辞典を読むぐらいといった凄惨な日々を送った結果だった。
彼女の持つ人格にはそれぞれ名前がつけられており、
名前は古語辞典から取ったものが多く、人格もそれぞれ名前通りの性格をしている。

やがて少女の周りで異変が起きはじめる。
少女に虐待を行なっていた義父や、高圧的な教師が次々と死んでいったのだ。
主人公が少女の精神を覗きこむと、妙な人格が一つあった。
実はその人格は少女から発生したものではなく、
怨霊が少女に寄生したものだった。
少女に同調している怨霊は、少女を守るために
少女の体を飛び出しては、義父などにとり憑き殺していたのだった。
やがて怨霊は暴走していき、些細な事で人を殺していくようになる。
これは流石にいかんと主人公は思い、なんとか怨霊を成仏させる。

主人公によるケアは上手く行き、少女の人格は統合されはじめた。
消えて行く人格もあれば、統合によってまた新たに生まれる人格もある。
そして「憧子」という人格が生まれた。
今まではネガティブな名前が多かったが、「憧れ」なら悪い意味ではないと医師たちは言う。
だが、主人公に不安がよぎる。前に少女の古語辞典をパラ見した時になにかを見たような気がした。
少女の古語辞典で憧という字を調べて見る。

【憧る(あくがる)】①本来いるべきところを離れて浮かれ出る。②魂が肉体から離れる。

と書かれていた。怨霊は消えたものの、少女の中の人格たちは
「自分に害を成すものはこういう風に殺してしまえばいいんだ」と学習してしまっており、
怨霊と同じような人格を自らつくりあげてしまっていたのだった。


403 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/07(火) 00:00:29
>>347
ああISORA借りて読んだことあるなあ。
怨霊の通過する様がめっさ怖かった。

主人公もエンパスが元で散々な目にあって
やっと愛せるであった男性と仲良くなるけど結局。


408 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/07(火) 01:00:12
>>403>>347
最初、名前が古典の磯良(いそら)からとったかと思ったら、
大学で女性研究者がタンクに入って幽体離脱実験していて、震災にあってしまい、
帰るべき肉体を亡くしてしまった霊魂?が少女にとりついたんだよな。
霊魂が最初に?最後に?見たものが「ISOLATION TANK」の途中までの文字=ISOLAという名に。

その設定イヤだなーと思った。
安全装置もいろいろ考えて幽体離脱の実験成功!わーいってのもあれだけど、
ちょうどそのとき大震災でタンクがつぶれて体も死んじゃった、
実験一緒にやってた人も死んじゃった、えー!!って・・・。

主人公が最初に多重人格の少女に接するのは、震災被災者のケアのためだったり、
震災という設定をいろいろ小道具として(失礼だけど)使っていると思った。

この人の作品には、美人だけど服装はあか抜けない、高学歴で仕事ができて
ツンデレっていうかおぼこい女性主人公が多い?

 

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)
十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA
(角川ホラー文庫)


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