誕生日の棺(鬼頭莫宏)
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109 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/18(土) 18:09:25
- 漫画で「12の棺」とかいうタイトルだったと思う
探偵(なんでも屋?)のところに依頼が入ってくる。
依頼は「夫が私を殺しているので助けて」とかいうわけのわからんもの。
依頼人は40代ぐらいの女で、かなり美しい。
若い頃はもうそりゃ輝くような美貌だったんだろうなあと探偵たちは惚れ惚れする。
依頼内容はわけわからんが、その女性にキチガイめいたところはなく落ちついた様子。
依頼人と夫はまだ離婚こそしていないが、別居してから20年近くたっている。
夫は科学者でかなりの財産を持っており、広大な土地に引き篭り続け、
そこで「依頼人を殺しつづけている」らしい。探偵二人は科学者の家を訪れる。
広大な庭の中で、科学者と少女が戯れていた。
少女はドレスを着て飾り立てられており、顔は依頼人とそっくりだった。
訝しがる科学者に、探偵は公式に捜査令状が出たと紙を見せつける。
「せっかくのお誕生日なのに…」少女は残念がる。
年齢を訊ねると、12歳になると少女は答えた。
そこに依頼人が現れ、突然少女を銃殺しようとした。
科学者がかばい、肩を撃たれた。
支離滅裂に「あなたはなんで…!」と繰り返し叫ぶ依頼人。
「この子はなにも悪くない。私は君を愛しているだけだ」と科学者は答える。
「ちがう、そんなのじゃない」泣き出す依頼人、警察(?)に連れて行かれる科学者。
「あと二人で終わりだったのに」科学者はつぶやく。探偵たちは少女と共に科学者の家の中を探る。
「お父様に入ってはいけないといわれているの…」その部屋の中には大量のポッドがあった。
一つずつに数字がつけられており、中にはその数字に対応する年齢の女たちが入っていた。
7歳から20歳までの女たち、それらは全て依頼人のクローンだった。
空のポッド二つには「12」「オリジナル」と書かれていた。今日少女も中に入れられる予定だったのだ。
科学者がどれだけ依頼人を愛しているかがわかるようだと探偵は思う。
屋敷を後にしながら、依頼人の気持ちもわかると自分の銃を見つめながら思う。
そして、自分が入るはずだったポッドを前に少女は何を思っているのだろうと考えた。
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110 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/18(土) 18:34:26
- すごい話だな…
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111 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/18(土) 18:38:48
- クローンを作って何がしたかったのかわからないお・・・。
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112 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/18(土) 19:06:38
- 標本にして、眺めていららればそれで良かったんじゃない?
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113 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/18(土) 19:09:18
- 7歳から20歳だけっていうのがイヤらしいなw
そこも後味悪ポイントか。
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164 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/19(日) 13:28:29
- >>109
鬼頭莫宏の「誕生日の棺」だな。
「外殻都市」というシリーズのうちの一つ。
単行本は「殻都市の夢」というタイトル。
他のは後味悪くないけど、
餓死寸前のガリガリ少女とセクロスする話とか
大量の全裸少女を部屋に閉じ込めたらどうなるかって話とかが
ビジュアル的に大変怖かった
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165 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/19(日) 13:39:03
- >>164
あらすじ読むかぎりじゃ無茶苦茶な話だけど
(十何人もどうやって育てたのかとか、探偵が逮捕令状とか、
自分で射殺できるならそもそも依頼すんなとか・・・)
実際の漫画もそんなん?それとももっと説得力ある?
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169 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/19(日) 14:17:24
- >>165
育児についての描写はないけど、金持ちだから食費などの費用には困らないだろうし
使用人とか雇ってたのではないかと思われる。
極度の妻萌えなので全部自分で育てていたかもしれないが。
ちなみに12歳クローンは自分がクローンだとは知らず、
その他のクローンを姉妹たちだと思っていた。捜査してた二人組は探偵ではなく、なんらかの国家機関の下っ端っぽい。
妻は落ちついた様子でも実際は夫が自分のクローン殺して保存しまくってるという
状況にパニくってて、行動に統合性が取れてないのもそのせいだと思われる。
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170 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/19(日) 14:27:49
- なるたるの作者はそんなんばっかり描いてんのか