手首の問題(赤川次郎)

174 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/02(土) 18:52:47
赤川次郎は「手首の問題」が後味悪い

主人公はOL 最近下着泥棒に困っている。
ある時、今まさに下着を盗まんとする泥棒の手を窓から目撃する。
ここから外に出ていってもすぐに逃げてしまうだろうし、
今から出社しなければいけないのでもみあう時間もない。
そういえば友人からおもちゃの手錠をもらっていた。
OLは下着泥棒の腕と窓の格子に手錠をかけ、そのまま出社した。
おもちゃなのですぐ取れてしまうだろうし、
これにこりて犯人はもう下着泥棒なんて馬鹿な真似はやめるはずだ。

一方犯人。
犯人はOLの高校時代の担任教師だった。
別に主人公に恋心を抱いていたりするわけではないが、
かつての教え子の下着を盗むという事に興奮して、度々下着を盗んでいた。
妻との仲はすっかり冷え切っているので、それがちょっとした楽しみになっていた。
つけられたおもちゃの手錠はなかなか丈夫で外せない。
夏の日差しに疲弊しながら、どうするべきか犯人は悩む。
手錠を外せそうにない、かといって助けを呼ぶ事もできない…

帰宅したOLは、手錠が壊れているわけではないのに犯人が消えている事に気づく。
そして、その周辺に落ちていた担任教師の名刺(だったかどうかは覚えてないが身分証明できるもの)を拾う。
その数日後、OLはかつての担任教師と再会する。
彼には片手の手首から先がなかった。
事故にあったと言われたが、本当の理由はわかっていた。
傍らでは無くした腕を労わるように、妻が寄り添っている。
窮地を助けられた事で二人の間にまた愛が芽生えたらしいとハッピーエンド風味


175 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/02(土) 19:01:57
>>174
嫁が手錠をかけられて困ってるところに現れて
手首をちょんぎるのを手伝ってくれたってことかい?

176 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/02(土) 19:06:32
手首を切断できるような道具があったら手錠壊せないか?

177 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/02(土) 19:11:21
赤川ってのはそういう作家だからお察し

 

手首の問題 (講談社文庫)
手首の問題 (講談社文庫)