ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA(貴志祐介)

604 名前:ISOLAは過去スレであった 投稿日:2006/12/09(土) 22:31:29
貴志祐介の「ISORA」
主人公は他人の精神を読み取る超能力者。
その能力を活かして、精神に傷を負った人々の心のケアをしている。

そんな主人公が出会った少女は多重人格者だった。
恐ろしい震災により両親を亡くし引き取られた先では虐待を受け続け、
娯楽といえば父の形見の古語辞典を読むぐらいといった凄惨な日々を送った結果だった。
彼女の持つ人格にはそれぞれ名前がつけられており、
名前は古語辞典から取ったものが多く、人格もそれぞれ名前通りの性格をしている。

やがて少女の周りで異変が起きはじめる。
少女に虐待を行なっていた義父や、高圧的な教師が次々と死んでいったのだ。
主人公が少女の精神を覗きこむと、妙な人格が一つあった。
実はその人格は少女から発生したものではなく、
怨霊が少女に寄生したものだった。
少女に同調している怨霊は、少女を守るために
少女の体を飛び出しては、義父などにとり憑き殺していたのだった。
やがて怨霊は暴走していき、些細な事で人を殺していくようになる。
これは流石にいかんと主人公は思い、なんとか怨霊を成仏させる。

主人公によるケアは上手く行き、少女の人格は統合されはじめた。
消えて行く人格もあれば、統合によってまた新たに生まれる人格もある。
そして「憧子」という人格が生まれた。
今まではネガティブな名前が多かったが、「憧れ」なら悪い意味ではないと医師たちは言う。
だが、主人公に不安がよぎる。前に少女の古語辞典をパラ見した時になにかを見たような気がした。
少女の古語辞典で憧という字を調べて見る。

【憧る(あくがる)】①本来いるべきところを離れて浮かれ出る。②魂が肉体から離れる。

と書かれていた。怨霊は消えたものの、少女の中の人格たちは
「自分に害を成すものはこういう風に殺してしまえばいいんだ」と学習してしまっており、
怨霊と同じような人格を自らつくりあげてしまっていたのだった。


602 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/10(日) 02:00:09
>>604
ISOLAで貴志祐介にハマッたなぁ。なつかしい。
(黒い家)が一番怖かった。映画にもなったしね
で、この人の作品で後味悪いっていったら、(青の炎)とか。

 

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)
十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA
(角川ホラー文庫)


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