奇妙な人生(スティーブン・ドビンズ)

923 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 19:47:27
2/1
昔読んだ本、「奇妙な恋」とか言う題名だったと思うけど。

イケ面、家柄良し、医者で、黙っていてももててるような男が、ある美少女に恋をする。
少女には婚約者もおり、その男を全く相手にはしない。

ところが、少女の婚約者が事故で植物人間に、
少女には両親はおらず、祖母と暮らしていたが祖母も亡くなり、
その男に、助けを求める。
少女と婚約者を自宅に引き取り、(医者なので家で治療する)
その代わりに、少女に自分の思い通りになってもらうと約束させる。

男としては、同居したら彼女の心を手に入れることが出来るのでは…って思っていたのに、
男には無感情で接し、婚約者の前のみ感情を出す彼女を、憎んでいく。
来客者の目の前で、少女をレイプしたり、極悪非道なことする男。
少女は、一切の感情を殺し、抵抗もせず、悲鳴をあげることもせずされるがまま。

どんなことをしても婚約者の為に耐える彼女を、精神的にも肉体的にも苦しめる男。
そんな日々で彼女は、疲れきった老婆のような容姿に。


924 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 19:48:03
2/2
苦しめるネタも尽きた男は、訪ねてきた友人たちに、
そこに飾っている美少女の写真は、そこにいる彼女だと老婆のような女を指差す、
驚く友人たち。
そして、いかに自分がその美少女を愛していたか、自分が相応しいか話す男。
その、彼女を手に入れるために婚約者を殺そうとして、
失敗して植物人間にしてしまったことを話す男。
自分が彼女にどんなことをしているか婚約者は知っている
(彼女には、絶対に婚約者には言わないと約束していた)
と、話す男。
いつの間にかいなくなる彼女。

と、銃声が!
婚約者がいる2階から降りてくる彼女、1階から見上げる男。
初めて男に微笑み、唇を差し出す女。
初心な少年のように、うれしそうに、眩しそうに彼女に近づきキスをしようとする男。
そして近づいてきた男を撃とうとする女を、銃声の音を聞いて駆けつけた警察が射殺。
(男が撃たれたかは忘れた)


925 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 19:54:56
唇を差し出す、という表現が気持ち悪い。

926 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 20:23:56
すごいしゃくれを想像した

927 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 20:45:46
老婆のような女に微笑まれても困るな。

928 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 21:11:36
自分もその小説読んだ事ある。
その医者は少女が妊娠したら麻酔もかけずに堕胎手術したり、本当に酷い扱いをするんだけど
彼女は悲鳴一つあげない。
医者のする事になんの反応もしめさない。
でも、寝たきりの婚約者の枕元ではやさしく微笑みながら
頭を撫でながら他愛のない事を話し掛けたりしてる。
そんな少女の姿を見て医者はますます彼女に酷い事をする。

935 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/14(木) 21:38:24
>923
スティーブン・ドビンズの「奇妙な人生」かな。

私が覚えているラストは、
男は彼女を手に入れるために婚約者を事故に見せかけて殺そうとし、
婚約者は植物人間になってしまう。
ラストでそれを知った彼女は婚約者と男を射殺し、自殺する。
…という感じだった。

 

奇妙な人生 (扶桑社ミステリー)
奇妙な人生 (扶桑社ミステリー)