千びき皮(グリム童話)

151 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 19:48:44
グリム童話の千色皮。後味が悪いというか、何となく気持ち悪い終わり方。

ある国の王のお妃が亡くなってしまう。
お妃の遺言は、「再婚相手はわたくしよりも美しい女性と」。
お妃は大変美しかったので、そんな女性はそうそう居ない。
途方に暮れていた王の目に留まったのは、他でも無い自分の娘である姫。

王は姫に求婚するが、当然姫は拒否。
引き下がってくれない王に、姫はかぐや姫宜しく王に無理難題を出す。
が、それに答えてしまう王。
そこで最後に姫は、「千匹の獣の毛皮で作ったマントをくださいな」と言う。
無理だろうと思っていた姫の考えを裏切り、それに答えてしまう王。

ある晩、姫は千色皮のマントをはおって城を抜け出した。
それから……なんかまあ色々あるんだけれども。
最終的には、王と姫は仲睦まじくいつまでも幸せに暮らしましたとさ、で終わる。

近親相姦ヤバスと思った姫が、結局は戻ってきて親父とくっ付くっていう……こんなのあり?
ロバと王女、っていうこの話を元にした映画は後味良く終わってくれるんだけど。


153 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 20:43:55
>>151
それ違う話とまざってない?
逃げ出したお姫様は隣の国の王子様のところに下働きで雇われて
王子様の嫁さがしの舞踏会に、父親に無理難題いってつくってもらった
太陽の服 と月の服 と星の服 をきて王子様と三日踊り、気に入られて、
最終的には王子様と結婚したって話だったよ

156 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:04:44
>>153
グリム童話集(初版翻訳)に、確かに親父と結婚したって載ってるよ。
まあ、この手の童話ってバリエーション多いけど。

158 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:08:29
俺が知ってるのはどっちも違うな
たしかスープに指輪を入れてどうこうって話だったが

159 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:09:31
>ある晩、姫は千色皮のマントをはおって城を抜け出した。
これは結婚するために城を出たって説を見たことある。
そのままではまずいから一旦城を出て別人となり、嫁として戻ってくる。

道徳観や倫理観は時代で左右されるもんだから、
今の感覚で昔話を論じるのは無理があるんじゃないかなあ?


160 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:20:15
自分が知ってるのも>151と同じ話だな
これって確か数年前流行ってた大人向け童話の本に載ってた話だよね
子供向けバージョンでは王子様と幸せになってるのかもしれない

その本に載ってたシンデレラの話が中々嫌な感じで、シンデレラが王子様の持ってきたガラスの靴を履いて
お城に招かれるところまでは一緒なんだけど、シンデレラと王子様の結婚式にごますりにきた
いじわるな姉達が、カラスに目玉をえぐりとられたりとか酷い目に遭ってた。
それを2828眺めながら助けもせずスルーするシンデレラがちょっと怖かった。
お前は心優しい少女じゃなかったんかいと。

でもいじわるな姉達ザマーミロな部分もあってあんまり後味は悪くないかもな。もやっとはするけど


161 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:20:47
>>156
このバージョンは初めて聞いた。(自分も太陽と月と星のドレスしか知らなかった)読んでみたいな。

162 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:24:05
バリエーションが色々あるからね、昔話って。
グリムではないけどフランスの昔話の「ろばの皮」は
前半は>>151(母親の死亡と、父親の求婚、皮をかぶって逃げる)
後半は>>153(逃げた先で色々会って王子と結婚)みたいな感じだよ。

163 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 21:27:02
>>151
読んだことあるけど知っているのはエピローグが違うものだったな。
>中睦まじくいつまでも幸せに
とはいかず年老いて情欲が無くなってきた父を捨てて、
息子に父が自分にしてきた同じようなことをするようになる…という結末だった。

始めは常識人な姫さんが、父と同じように狂気に満ちて終わるのが後味悪いかも。


168 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 22:26:23
>>163
当初は全く父の后になるつもりはなくて、機転を利かせて諦めさせようとする。
しかし、父の執着が異常で、無理なことをやってのけたので仕方なく逃げる。
身分を隠しての娘一人の逃走劇での辛さから城での生活が恋しくなっていく…
父と会うことができたがみすぼらしい姿に成り果てていたため気づいてもらえず。

読んだのはこんな感じだったと思う。それから食事番になって…と続いたかな。
シンデレラの話から160の読んだ漫画と同じっぽいな。


171 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/17(日) 22:33:38
一時期初版のグリム童話にハマったなー。
どれもこれも後味悪くて最高だった。

180 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/18(月) 00:18:20
今でも強烈に覚えてるんだけど、殺されたろばを見た女(死んだお妃の一番下の妹という設定だった)の台詞
「ああ、可哀相なろば!そしてかわいそうなわたし!」

(´・ω・`)


185 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/18(月) 04:38:46
「ろばの皮」
父王に求婚された姫が、愛の証として
空の色のドレス、月のドレス、太陽のドレスを要求。
最後に宝石を生むロバ(王様の宝物)の皮を剥いでちょうだい、と。
それ引っかぶって逃げる。
これはペロー版。

ペローとグリム比べると面白いよ。共に民話の再編(?)。
「サンドリヨン」と「シンデレラ」、「眠れる森の美女」と「いばら姫」とか。


186 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/18(月) 07:29:56
子供の頃、ペロー版眠り姫しか呼んだことがなかったので
「王子のおかあさんは食人鬼で…」という話をしたら
「夢を壊すなあああ!」と怒られました

 

1812初版グリム童話〈下〉 (小学館文庫)
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(小学館文庫)
完訳 グリム童話集〈2〉 (岩波文庫)
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