世にも奇妙な物語/「太平洋は燃えているか」

452 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/02(金) 03:11:53
世にも奇妙な物語「太平洋は燃えているか」のオチ。

太平洋戦争末期、米本土空爆の重大任務を背負ったまま、
作戦途中で謎の七色の雲に巻き込まれ、忽然と姿を消した日本軍の超大型重爆『雷神』。
それが突然現代に姿を現した・・・。

未来に迷い込んでいるという状況を理解せぬまま、任務を遂行しようとしている日本兵たち。
対空ミサイルで攻撃すれば時空のゆがみが炸裂して大破壊が起きる。
世界が大変なことになる。
『雷神』の通信兵、本田正生の孫にあたる本田時生(川岡大二郎)が
急きょ、説得のために首相官邸地下にある対策室に呼び出される。
「おじいちゃん、聴こえる!?」時生が通信で正生に呼びかける。
自分が正生の孫で、正生達が七色の雲を通ってタイムスリップして来たことを話すが、信じようとしない。
時生は、正生の遺品の中にあった本を取り出し、そのタイトルが「タイムマシン」であることを告げた。
正生の心がようやく少し動いた。正生が今持っていた本は、時生が持っている本と同じだったのだ。

「今からこの本に文字を書く。私の予想では、この本に何か書けば、同一の本であるその本にも
 文字が刻まれるはずだ。何と書いたか当ててみてくれ」
正生は、本の表紙に「未来」と描いた。
「未来・・未来って描いたでしょ?」
時生がそう言うと、正生はタイムスリップして来たことが真実であると確信した。
彼の言うことを信じて、戻ろうという正生だが、
仲間は「お前はアメリカに騙されているんだ!」と通信を切ってしまう。
揉める二人にその部隊のリーダーが、
「俺はその本(タイムマシン)が嫌いだ。その本に描かれている未来は、暗いものばかりだからだ。
 未来は、明るいものでないといけない」
正生は頷いた。文句を言っていた仲間もゆっくりと頷いた。
「撤退するぞ!」『雷神』は旋回し、引き返し始めた。
『雷神』が七色の雲に包まれ、レーダーからランプが消えた。
『雷神』は、元の時代へと戻って行ったのだろう。時生が持っていた本には「未来よ、輝け」と書き続けられていた・・。

皆がホッとしたのも束の間、今度はアメリカの超大型爆撃機・B29が数十機が
日本本土に向けて接近してくるのが日本側の防空レーダーに映る。
呆然とする一同。雷神が姿を消した同時刻、アメリカの空軍でも行方不明になった部隊があったのだ・・。

 

世にも奇妙な物語―小説の特別編 再生 (角川ホラー文庫)(原作収録)
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