ホーム » 小説 » 小説/さ行 » SO-far そ・ふぁー(乙一)

520 名前:1/2 投稿日:2007/03/27(火) 16:42:21
それも後味悪かったが、個人的には同時収録の「ソファー」(本当は英語表記)が。

主人公の少年は、帰ってきた母に
「お父さん死んじゃったけど、これから2人で頑張っていこうね」と励まされる。
しかしその後父が帰宅。「お母さんが死んでも、これから2人で頑張ろう」と言う。
二人分の食事を作る母。二人分のほか弁を買ってくる父。
どうやら、先日の家族でのドライブの時に事故があったらしく(主人公は寝ていてあまり覚えていない)、
その時母の世界では父が死んで、父の世界では母が死んだらしい。
2人の姿を同時に認識出来るのは家族では主人公だけ。
片方が生きているということをなかなか信じなかった父母だが、それを利用して、
主人公は父母の会話の仲介役となる(「ハサミはどこにある?」とか「お父さんに~~って言って」とか)。
しかし、主人公を仲介しながら父母は喧嘩ばかり。
お互いの悪口を言わされる主人公は段々と壊れていき、
父がいる時は母の姿が見えない、母がいる時はその逆…と父と母を同時に認識出来なくなる。
大きな戸惑いを覚えつつ、そのことをやっとの思いで父に打ち明ける主人公だが、
「そんなわけないだろう!」と一喝され、家を飛び出す。
公園のブランコで泣いていると、母が迎えに来た。主人公は決意する。
「僕はお母さんの世界で生きることにする」
………その日から、主人公の目に父の姿が映ることは無くなった。


521 名前:2/2 投稿日:2007/03/27(火) 16:42:58
数日後、病院にいる三人。
「君の後ろにいる人は誰?」
後ろを向く主人公。
「誰もいません」
後ろには父がいた。主人公には見えないのだ。
父母のほうを向く医者。
「つまりあなた方は、先日のドライブの途中に夫婦喧嘩をして、
  それ以来お互いが死んだことにして生活していた。子供にもそう言い聞かせていたと」
「父親の姿が見えないみたいなんです。話しかけても聞こえないみたいで、
 腕を強く引っ張ったり抱き上げたりすると、人形みたいに力が抜けて」泣きながら言う母。
父親が見えなくなったのは寂しいけど、
お父さんとお母さんが仲良くなってくれるなら、それでもいい……という主人公の独白で終わり。

主人公カワイソス、父母勝手すぎるだろと思った。
これ映画化してるんだが、そっちの結末はもしかしたら主人公は
父親が見えないフリをしているのでは?とほんのり臭わせる描写があるのが救いだが…。
さらにその映画版では主人公は精神が壊れる瞬間白目向いて倒れたりするので余計に悲惨に見える。


533 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/27(火) 20:19:53
>>520
映画だっけ、世にも奇妙な物語じゃなかったっけ。
神木龍之介くんが主人公をやってて、お父さんは杉本哲太あたりだったような。

534 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/27(火) 21:04:15
>>533
映画だよ
516とこれと、あと数本短編集に収録されたやつがまとめて映画化された。
タイトルは『ZOO』。
まだ声が可愛いころの神木。

 

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