親善キッス(星新一)

811 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/04(金) 08:13:39
星新一の「親善キッス」

宇宙世紀0079。人類は宇宙船を開発し深淵なる宇宙へと旅立っていった。
旅先で宇宙船の船長とクルーたちは地球人とまったく変わらない外見を持つチル星人が住む惑星チルを発見する。
チル星人たちは突然の来訪者に驚くも歓迎の意を示し、船長たちをチルへと招き入れる。
チルへ降り立つ際、クルーの一人が船長にある提案をする。
「地球では挨拶として相手にキス(ディープ)をするということにしよう。
 そうすればチルの女性たちと簡単にキスができる」
チルに降り立ったエロ猿たちを待っていたものはこれでもかというぐらい豪勢な歓迎パーティだった。
エロ船長は花束贈呈をしてくれたミス・チルの女性に一目惚れ。打ち合わせ通り挨拶のディープキスをする。
説明不足により男のチル市長にまでキスされるというトラブルに遭うもののクルーたちはご満悦のご様子。
市長が言うにはチル星人一同は口と口を合わせる地球式の挨拶にとても驚いたがみな気に入っているという。
クルーたちは歓迎パレードの車に乗っていると道端でゲロを吐いている男性を見かけ、
「はは、ああいうのはどこの星でもいっしょだな」とハシャいだりしていた。
そして歓迎パーティの会場。会場全員のグラスにワインが注がれる。
「この素晴らしき出会いに乾杯!」
市長が乾杯の音頭をとるとチル星人たちはいっせいに
肛門から管を取り出しワインに入れるとゴクゴクと上手そうに飲み始めた。

わかりにくい人のために:チル星人の口=地球人の肛門

 

ボッコちゃん (新潮文庫)
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