ホーム » 小説 » 小説/ま行 » 迷宮の死者・手の白い悪魔(和久峻三)

143 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/10(木) 11:14:47
作者名すらあやふやなんだけど、確か和久俊三の短編集。
弁護士さんだけあって法律の話なんだけど、全てが後味悪い。
もうにっちもさっちも行かん、どうなるんだーー!とハラハラしてると
突然主役側に都合のいい、それ一つで裁判がひっくり返るほどの事実が出る。

まずは遺産相続の話。
ある資産家が事故に巻き込まれて病院へ運ばれる。
そこに駆けつける息子とその妊娠中の妻がまた事故にあい、息子が死亡。
妻は一命を取り留めたが子供は流産した。
それと同時刻に資産家が脳死状態に。
もし息子が父より先に亡くなってたら、相続権は全て孫である胎児の物。
しかし流産した事で遺産は資産家の兄弟へ渡る。
が、資産家の死亡時刻よりもあとに胎児が死亡した場合、遺産は胎児から母へ移る。
資産家を看取った医師は資産家の死亡時刻には絶対に間違いはない!と言い張る。

弁護士同士で脳死の時間を死亡時刻とするかどうかで意見が分かれる。
そこで揉めに揉め、骨肉の争いが勃発。
大体こんな感じだったと思う(間違ってたらゴメンね)。

この時法曹界でも問題になってるらしい「脳死」という事に関して言及される。
脳死をもって死とするか、実際の死をもって死とするか。
小説の中でもこれに決着がつけるのは相当難しいことだろうし、素人でもとても興味深い。
一体どうなるのかなぁ~とハラハラして読んでると

突然「実は脳死だったので勝手に臓器を貰いました~」と医者が告白。
じゃあやっぱり死んだのはその時だ!遺産は母へ!と大円団。
はぁ???何このご都合主義は??遺族に了解も取らずに勝手に臓器取った?
ありえんだろ???思い切り盛り上げておいて何だよ!!
しつこく言ってた脳死の判断はどうなったんだよ!!


144 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/10(木) 11:16:16
次は小切手の話。
喫茶店を経営する女が、業績不振で家賃が払えず大家から出て行くように言われている。
そこで何とかお金を工面して小切手を切るが、間違えてゼロを一つ多く書き込んでしまった。
ゴウツク大家は「貰ったもんは俺のもの!」と主張、
女は「間違えたんです、どうか返してください!」と懇願。
しかし法的には大家の方が強い。なんと言っても小切手は小切手だ。
だけど女も必死、不渡り出したら更に借金背負って店もたたまなければいけない。
身よりも無い女に同情する主人公、必死で抜け穴を探すが八方ふさがり。
ああーもうダメだーーー!となった時、実は小切手の裏書?が偽造だと突然ばれる。
女が書き忘れたのだ!(元から騙す気だったのでわざと0を多く書き、裏書をしなかったんだが)
そこに気が付いたゴウツク大家は自分の娘に女の名前を署名させていた。
じゃあこの小切手は無効だね!バンジャーイ!

はぁ??何このオチ。
いくらなんでも都合よすぎだろ!中学生の描いた漫画じゃあるまいし!

もう全ての話がこんな感じ。
新しい強力な証拠が「突然」何の脈絡も無く飛び出してきて、
もうメチャクチャになった話がスポーンと解決。
読者置いてきぼり…まさにポカーン(;゜Д゜)
読後感はまさに「後味悪い」の一言。


145 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/10(木) 11:56:11
大団円な

と更に後味悪くしてみるテスト


146 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/10(木) 12:08:36
そいつの本は買うなということはよく分かった

 

証拠崩し―告発弁護士・猪狩文助 (講談社文庫)
証拠崩し―告発弁護士・猪狩文助
(講談社文庫)(手の白い悪魔収録)


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