ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 或る「小倉日記」伝(松本清張)

160 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 00:33:23
清張初期の名作「ある小倉日記伝」は既出かね?

175 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 14:40:40
「ある小倉日記伝」って、小学校の頃に読んだ小説かな?
主人公親子はきっとこの努力が報われるんだろうなぁーって期待して読んでいたから、
ラストで思いっきり凹んだ記憶があるよ。
なんせ読んだのが10歳くらいで小倉日記がそもそも何ぞや?って感じの頃で
時系列やその他で曖昧な部分があるから、てきとーな粗筋しか書けないけど

ある家庭に重度の脳性まひの男の子Aが生まれたが、Aは歩行はおろか手足を動かすことも、
会話も出来ない状態で誰もが彼は生ける屍に近いと見捨てていた
(当時はこういう子は家の中で飼い殺し)
しかし母親はこのAに煌めく知性がある事に気がつき、無理を言って学校にも通わせる。
通うと言っても身動きすらままならないAに母親は付きっ切りとなって、
車椅子での送り迎え、聞き取り、通訳、書き取り・・と尽くすが、
重度の障害者であるAが学業を続ける事に対しての差別や嘲りも激しく
尋常小学校(多分)を卒業した後の進学は叶わなかった。

それでも、Aは母の助けを借りて独学を続け、特に日本の古典文学や歴史に無学ながら造詣を深め、
やがて小倉日記について今までと違う新説を独自に考えるようになった(ごめ!この辺ウロ覚え)
その新説を発表する為に、Aと母親は阿修羅の如く不自由な身体をおして
その説を裏付ける旅をして、自身の新説の根拠を捜し求める。
もはやAにとっては、この小倉日記の研究と発表こそが、自分が身動きもならぬ障害者であっても、
生ける価値を見つける拠り所であり、母親はそういう息子を支える事に全身全霊を尽くす事が全てであった。

読み続けているうちに読者も、もう少しでこの薄倖な親子の努力が実って
何か報われる確証でも得られるに違いない、と期待して読んでいたら
最後であっさり主人公Aは障害からくる体調悪化と無理が重なって夭折
母親も直ぐに病死したか何かだと思う。
そしてAの死後、間もなく別の研究家が小倉日記に関する、全く違う新説を検証して発表してしまった。
Aと母親が命を削ってまで調べていた説は全てAの思い込みの間違いだった。
自身の存在価値も何も、Aと母親の存在すら闇に葬られたまま知る人はいない。
みたいな感じだったと思うけど、違っていたらごめん( ´・ω・`)


176 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 14:49:20
>>175
ありがとん!!

後味わるいね。
でも、今時の、現実を直視できない親が書いた
宗教がかった障害児本よりはスッキリな気がする。


181 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 16:35:40
Aと母は幸せだったと思う

182 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 16:39:31
>>181の言う通りだと思う
夢を持って充実した幸せな一生だったと思う

 

或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)
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西郷札―松本清張短編全集〈01〉 (光文社文庫)
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或る「小倉日記」伝 (角川文庫―リバイバルコレクション)
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