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634 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 11:16:46
あともう一本阿刀田高「来訪者」

半年前に初めての子を出産し、
都心に親の与えてくれた瀟洒な家で何不自由無く子育てをしている上流っぽい主婦が主人公。

ある朝、出産した産院で雑役婦をやっていた中年女が訪ねてくる。
産後すぐに熱を出して退院が延びたこともありいろいろと世話になった相手ではあるが、
そのみすぼらしい様子や「下層階級特有の」図々しい態度に主人公はイライラする。
何かにつけては赤ん坊の世話をしようとするので、
「きっとうちで家政婦に雇って欲しいんだわ」と見当をつけ、冷たく追い返す。
「ああいう下層に産まれた人はどうにかして上流のおこぼれをもらおうと必死ね」と。

そして午後、警察がその女について訪ねにやってきた。
話を聞くと、女の娘が未婚で妊娠して、でこっそり自宅出産して出奔してしまい、
女はその赤ん坊(女からすると孫)を殺したことが、遺体がでてきた昨日わかったとのこと。
そして赤ん坊殺し自体は半年前のことだという。

警察が帰ってから主人公は考える。出産してすぐ熱を出したせいで子供をしばらく見られなかったこと。
逃走したその日にわざわざ主人公の家にきて赤ん坊にベタベタしていたこと。
下層階級はどうにかして上層に潜り込もうと必死…。 end


635 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 11:24:07
>>632
まあ轢き逃げされた子供の事を考えると、
正しい選択だったと思うが…
こういうタイプは、人生の岐路に立つ度に
少しだけ選択を誤って、結果的に大きく
道を間違えるんだろうな
そして何故自分がツイてないのか
わからないまま人生を終える、ある意味幸せな人なのかも

 

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