かなえられた願い(犬木加奈子)

836 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 11:34:15
子供のころ読んで、なんとも後味悪かった漫画。

わがままなお姫様がいて、毎晩豪華なドレスを着て舞踏会に行くんだけど
自分よりもドレス自体をほめられてることに気づき、憤慨。

ある夜、姫はあやしい本を読んで悪魔を召喚。
悪魔を鏡に閉じ込め、出してやる代わりに願いをかなえろと脅す。

「舞踏会では皆、わたしのドレスしか見てない。
もっと輝くほどに美しくなって、皆をわたしの虜にしたい」
めんどくせーなと思いつつも悪魔は了解し姫の要望どおりの姿に変える。

姫は髪の毛の1本1本すべて輝く金色の絹に くちびるはピンクの珊瑚に
肌は透き通るような真珠に 瞳はサファイヤ白目はダイヤ・・と全身宝石になっていた。
仰天し心配する執事に姫は「大丈夫よ、少し体が重いけど・・美しいでしょう」
(実際、絵がすげーキモイ。気味悪いフランス人形みたいになってる)

思惑通り舞踏会ではみんなの視線を釘付けにでき、姫はご満悦。
調子に乗って「美しい姿を市民にも見せてあげたいわ」と馬車を出すように命令。
執事は必死で止めるが姫は行ってしまう。

町ではまずしい市民たちが姫の姿に驚き、感嘆の声を上げる。
「フフ、こんなに美しい姫を拝めてあんたらは幸せね」とほくそえむ姫。

そこへ一人の男が「たのむ!娘が病気なんだ、髪の毛をひとふさくれ」と飛び出し
姫の髪の毛を一掴み引き剥がして逃げる。ひいいいいい!!!と悲鳴をあげる姫。
オレも・・私も・・と、次々に市民は姫に襲いかかりサファイヤの目玉も
爪も肌もすべてえぐりとり、最後は血まみれになった肉?だけが残っていたというストーリー。

木の上で見ていた悪魔が「へっ!だから女ってのはバカなんだよ」とニヤニヤしてEND
絵がすごいリアルだったのとグロなのもあって、非常に後味悪かった。。


838 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 12:04:37
>>836
それ確か犬木加奈子の作品だったと思う。
私も幼い頃読んでガクブルしたw

839 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 12:08:53
その後に魔法が解けて
貧しい国民が奪った宝石が、あっさり肉片に戻ったりすると
さらに後味が悪いだろうな

840 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 12:54:55
ラストが少し違う。
執事がこそこそ姫の宝石をかっぱらって去っていく。
ちなみにお姫様じゃなくて平民の大商人だから、執事も薄給だったんだろう。

842 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 13:21:54
マムコやクリはどんな貴金属で出来ていたのかが、とても気になるな。

860 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 18:52:23
>>836
犬木加奈子の「かなえられた願い」の1つだな。
あれは後味悪い話大杉・・・

 

かなえられた願い (MF文庫)
かなえられた願い (MF文庫)