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142 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 06:15:20
「再生」っていう短編ホラー

主人公は大学の社会科の講師。
軽度のアルコール依存症から病院の神経科に通っていた。
そこで軽い頭痛で神経科に通っていた同じ大学の生徒である由伊という女性と出会う。
主人公のファンだという由伊とやがて愛し合うようになる。
付き合って一年ぐらいしたところで主人公がプロポーズ。
しかし由伊は「自分には人に言えない秘密がある」と言って乗り気ではない。
それでも主人公が「どんな秘密があろうとも君と結婚したい」と引き下がらないと
由伊は根負けして主人公に自分の秘密を話す。
由伊の体は呪われている。
まだ幼女だったころ、母の真似をして包丁をいじっていたら自分の指を切り落としてしまった。
治療はおざなりで血止めと包帯を巻いただけだったのだが、しばらくしたら指が生えてきた。
次は小学生のころ、旅行先で事故に遭い右腕を失った。
しかしそれも三ヶ月もしたら元通りに生えたという。
中学生の頃に左足に大きな火傷を負った。
父は「火傷だけはいかん」と言い、由伊の左足を切り落とした。そしたらまた生えてきた。
多分、首を切り落としてもまた生えてくるわ、と由伊は言う。
ただしこの左足が治る間、由伊は父親に毎晩犯された。
左足が治った後も父親は由伊を陵辱し続けたが、ある日由伊が階段から突き落とし殺した。
事故だと言ったら疑われることもなかったという。


143 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 06:16:03
由伊の秘密を聞いても主人公は動じなかった。まもなく二人は結婚する。
幸せな結婚生活、しかしそれも長くは続かなかった。
由伊が神経科に通っていた原因の軽い頭痛、
それは現代医学では治療不可能な新型ヤコブ病(not狂牛病)の初期症状だった。
病状が悪化した由伊は急速に痴呆が進んでしまい、時折主人公のことまで忘れてしまうようになった。
主人公は辛い看病生活を余儀なくされ、ほどなくアルコール依存症も復活する。
それでも由伊を愛していた主人公は二人で人里離れた洋館に移り住む。
そこで痴呆の進んだ由伊は絶対に言ってはいけない心の奥底を主人公に漏らしてしまう。
由伊が主人公に近づいたのは主人公が父親にそっくりだったからだと。
自分を繰り返し弄んだ嫌悪していたはずの父親を無意識のうちに求めていたと。
それを聞いた主人公は大きなショックを受け、酒を浴びるように飲んだ。
目を覚ましたら由伊が自殺していた。燃え盛る暖炉の中に首を突っ込んで。しかしまだ生きていた。
顔中に大きな火傷を負った由伊の顔。かつての美しさは見る影もない。
そこで主人公は由伊の話を思い出し「火傷はいかん」と言いながら由伊の首を切り落とした。
首のない体をベッドに横たえ、その前でじっと再生を待つ主人公。
しかし主人公の祈りも虚しく由伊の体は腐っていった。
やはりあの話は嘘だったのか、病魔に冒された由伊の頭が作り出した妄想だったのかと嘆く主人公。
そのとき遠くからうめき声が聞こえてくる。
声の方へ向かった主人公が見たものは、醜く赤く膨れ上がった由伊の首から生える胎児のような体。
そう、由伊の本体というべきは首の方だったのだ。

144 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 07:20:04
>>142-143
病気が進行してからかな?
主人公と愛しあってる最中に「指を食べて…お父さん」みたいな事を口走ってたような。

145 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 09:17:24
>声の方へ向かった主人公が見たものは、醜く赤く膨れ上がった由伊の首から生える胎児のような体。
オチでいきなりB級ホラーだw

 

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