海の闇、月の影(篠原千絵)
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385 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/19(火) 22:46:09
- 「海の闇 月の影」ってマンガ思い出した
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386 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/19(火) 22:52:14
- >>385
闇のパープルアイとか書いてた篠原千絵の漫画だよね?詳しく教えて
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387 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/19(火) 23:14:40
- あれだよなルミ・ルカって高校生の双子姉妹がいて同じ先輩を好きになって
でルカが選ばれてルミは嫉妬を心の奥に抱いたまま
遠足で行った不思議な洞窟でみんな倒れて
目覚めたらルミは壁抜けできたりする能力が身に付いていて
そのうち世界征服をしようとするルミをルカが防衛するような話…だったようなルミの顔の前面だけがお面のように壁から出てるの覚えてるな
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537 名前:海の闇月の影 1 投稿日:2007/06/21(木) 13:09:26
- >>386
>385じゃないけど、読んだ事あるので投下するね。
所々うろ覚えなのと、長文になってしまってゴメン。「海の闇月の影」篠原千絵
流水(ルミ)と流風(ルカ)は一卵性双生児。2人は家族にも見分けがつかない程そっくりである。
2人は父、母、姉の5人で仲良く暮らしている。
同じ高校に入学した流水(ルミ)と流風(ルカ)は陸上部に入部し、先輩の克之に恋をする。克之が妹の流風(ルカ)を選んだ事で、運命の歯車が狂い始める。
流水(ルミ)は、流風(ルカ)が自分に遠慮して克之からの告白を断った事を知り
「気にするんじゃないのよ。おめでとう」と祝福するが、影でこっそりと涙を流す。
克之もまた、持ち前の強引さで「諦められない」と流風(ルカ)に迫る。
流風(ルカ)は姉と克之の間で揺れながらも、ますます克之に惹かれて行く。そんな中、女子陸上部は海辺へハイキングへ行く。急に雨が降り、雨宿りに入った洞窟で
陸上部のメンバーは謎のガスを吸い、流水(ルミ)と流風(ルカ)を残して死亡する。実は遺跡の中に太古のウイルスが残っており、それを吸った事で
偶然抗体を持っていたと思われる双子を残して、皆死亡したのである。
その際、姉の流水(ルミ)は克之から選ばれなかった事で絶望と嫉妬を感じており、
妹の流風(ルカ)は幸せの絶頂にあった。その違いが2人に異なる力を与える。事件は新聞でも取り上げられた。
流風(ルカ)は目を覚ました後、姉の流水(ルミ)の様子がおかしい事に気付く。
流水(ルミ)は宙に浮き、壁や床をくぐり抜ける力を持つ様になっていた(月の満ち欠けに関係)。
そして流風(ルカ)に激しい嫉妬と悪意をぶつけて来る様になる。
「克之さんは私のものよ」そう言う流水(ルミ)に脅える流風(ルカ)。
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538 名前:海の闇月の影 2 投稿日:2007/06/21(木) 13:11:34
- 克之を諦めれば、流水(ルミ)と昔の様に暮らせるのだろうか?と悩む流風(ルカ)だったが
まだ事態を理解していない克之は「俺は流風(ルカ)が好きなんだ」と迫る。
その内に家族や陸上部が流水(ルミ)の毒牙に掛かる。
(キスして唇を噛み裂き、そこから唾液を移すと言う面倒な方法…)
流風(ルカ)と流風を守ろうとする克之に襲いかかるかつての仲間達。
彼らは話しも通じず、まるで流水(ルミ)の言いなりだった。
流水(ルミ)は、己のウイルスを感染させる事によって人を操る事が出来たのだ。
そして流風(ルカ)は、流水(ルミ)のウイルスへの抗体を持つ事も分かった。家に居ては命を狙われる。克之の家にかくまってもらう流風(ルカ)。
克之の父は小説家(?)で流風(ルカ)の話しを真面目に聞いてくれ、
古代のウイルスの所為ではないかと言う結論になる。
克之の父は「ウイルスについて詳しい人を知っているから任せなさい」と言ってくれたが
流水(ルミ)の襲撃により、克之の両親は殺されてしまう。
(物体をすり抜けられる流水(ルミ)は、人体に腕やら指を突っ込んで殺害すると言う残虐さ)
運良く助かった弟だったが、弟は流水(ルミ)と同じ顔をした流風(ルカ)に脅える様になる。そんなこんなで克之と流風(ルカ)は逃亡生活を始める。
流水(ルミ)に元に戻って欲しい流風(ルカ)だったが、流水(ルミ)はありえないと一蹴する。
「克之さんが欲しいの。克之さんじゃないと駄目よ。だからあなたを殺す」
そう言って流水(ルミ)は2人を執拗に追い、殺人を重ねて行く。
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539 名前:海の闇月の影 3 投稿日:2007/06/21(木) 13:12:51
- 克之の父が連絡したウイルスに詳しい男が来日する。ジーン・アルバート・ジョンソン。
天才的頭脳を持つ彼はウイルスについて調べ、自らそのウイルスに感染する。
そして流水(ルミ)と流風(ルカ)に愛を告白する。
流水(ルミ)はジーンと身体の関係を持つ事によって、己に有利になる様に仕向ける。
流風(ルカ)はそんな流水(ルミ)の行動が理解出来ず戸惑う。
ジーンは流水(ルミ)に味方し、流水(ルミ)の仲間を増やす為に効果的な方法を教えたりする。
しかし何か思惑があるらしく、流水(ルミ)の言いなりになる訳ではない。そんなジーンが作り出した薬は「流水(ルミ)の抗体を持つ者に使えば、その支配が解ける。
流風(ルカ)の抗体を持つ者に使えば、その抗体を無力化する事が出来る」と言うもの。
流水(ルミ)と流風(ルカ)はその処方箋を巡ってジーンと死闘を繰り広げる。1対1では話にならない。流水(ルミ)と流風(ルカ)は協力し、ジーンを倒す事にする。
久々に心をひとつに重ねた流水(ルミ)と流風(ルカ)は、ジーンを倒す事に成功する。
処方箋の入った箱を手にしたのは流水(ルミ)。流水(ルミ)は意気揚々と箱を開く。
が、中に入っていたのは伝書鳩。処方箋は5枚に分けられ、それぞれの飼い主の元へ。流水(ルミ)と流風(ルカ)は5枚の処方箋を求めて、別行動をとる。
流水(ルミ)は感染者を操り、流風(ルカ)は克之やその友人とともに処方箋を探す。
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540 名前:海の闇月の影 4 投稿日:2007/06/21(木) 13:14:34
- 処方箋を持っているのは5人の能力者。ジーンによって改良されたウイルスを
同意、同意しないにもかかわらず、投与された人々だった。
動物を操る美少女、物体を動かす力を持つ青年、物を壁に埋め込む事の出来る子供、
自分の肉体をバラバラに移動させる事の出来る女性…。皆それぞれ、悲しみや怒りを抱いており、流水(ルミ)と流風(ルカ)は苦戦する。
途中、物体を動かす事が出来る青年は流水(ルミ)に好意を抱く。
「2人でどこかで暮らさないか」青年は最初、双子を憎んでいた。
だが、このまま破滅への道を走って行く流水(ルミ)を捨てては置けない。
流水(ルミ)も心が揺らぐ。だが、青年が声をかけた相手は流風(ルカ)だった。
流水(ルミ)は物影でそれを聞いていたのだ。
流水(ルミ)が姿を現す。男は2人の区別がつかず、戸惑う。それを見て流水(ルミ)は言う。「克之さんは私と流風(ルカ)を間違ったりしない。
最初に流風(ルカ)を見分ける、それから私」それでも克之さんが好きだと。克之は、両親でさえ見分けのつかない2人をきちんと見分ける事が出来た。
だからこそ2人にとって、克之は特別だった。
流水(ルミ)は男の前から逃げ出す。追う男。流水(ルミ)は地面の中に消える。
男はそれを追う。流風(ルカ)もまた、それを追いながら気付く。
「その下は地下鉄が走っている。いけない!」男は走って来た電車に跳ねられ死ぬ。「一瞬、あんたと暮らしてもいいと思った」地下道の屋根に張り付いて、
それを見ていた流水(ルミ)は思う。それでも克之さんじゃないと駄目なのだ、と。
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541 名前:海の闇月の影 5 投稿日:2007/06/21(木) 13:17:04
- 最後にジーンの従兄弟である双子が現れる。彼らは今までの能力者の力全てを
供えていた。彼らは流水(ルミ)と流風(ルカ)の姉を人質に取り、水族館で戦いを挑む。
うまく連携し戦う流水(ルミ)と流風(ルカ)に業を煮やした彼らは姉を殺す。
それが仇となり、流水(ルミ)と流風(ルカ)は本当の意味でひとつになる。彼らもまた双子なので、バラバラに引き離さねば勝ち目は無い。
流水(ルミ)と流風(ルカ)は苦戦するが、1人を倒す事が出来た。
復讐に燃える残った1人と流水(ルミ)と流風(ルカ)は空中戦にもつれ込む。
満月をバックに、流水(ルミ)と流風(ルカ)が同時に男の身体を貫いた。最後の処方箋は流水(ルミ)が手にした。流水(ルミ)が3枚、流風(ルカ)が2枚。
どうせ5枚集まらねばどうしようもない。騒ぎを聞きつけたマスコミに
空中戦の写真を撮られ、2人は保護される事になる。そこで克之と再開し(克之は克之なりに出来る事をやっていた)
3人は微妙な空気の中、なんとか過ごす。
(その前に、流水(ルミ)に薬を盛られ、意識を失った克之は
流水(ルミ)を流風(ルカ)と勘違いし、抱いてしまっている。
その所為で流風(ルカ)と克之の間がぎぐしゃぐしたりする)
もしかすると2人のウイスルを撲滅する事が出来るかもしれないと言われ
その希望にかける2人。だが、一度目の試みは失敗に終わった。「ウイルスの研究は何年も掛かる物だから」と言われるが
流水(ルミ)は限界だった。ウイルスの所為で憎悪が増幅され、
それに耐えるのは尋常の事ではなかった。ついに均衡が破られ、流水(ルミ)は研究員を殺してしまう。
流水(ルミ)が言う。「処方箋はあんたが2枚、私が3枚。最後の戦いよ」2人は最初に2人がウイルスに感染した海へ行く。
流水(ルミ)と流風(ルカ)も制服を着ていた。
幸せだった頃の象徴であるそれを身につけた気持ちは、お互いよく分かっていた。
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542 名前:海の闇月の影 6 投稿日:2007/06/21(木) 13:18:31
- 流水(ルミ)のスピードは流風(ルカ)のそれを遥かに凌駕している。
一卵性双生児の2人の力は全く同等だった筈だった。
流水(ルミ)は言う。「あんたは全てを手に入れた。優しさ、素直さ、愛情。
だから世界くらい私が貰う!」街は流水(ルミ)の力によって支配されていた(以前、ダムや食べ物に流水の血を混ぜたため)。
完全に機能停止した街。政府?もその力の恐ろしさに気付き、2人を捜す。
途中ではぐれた克之もまた、2人を捜していた。流水(ルミ)の力がジーンにそっくりだと気付いた流風(ルカ)。
流水(ルミ)は言う。「ジーンの血を注射したのよ」それは一時的なドーピングの様な物だったが
確かに効果はあった。「どんな副作用があるか分からないのに!」そう言う流風(ルカ)に
流水(ルミ)は「あんたに勝てるなら何でもするわ!」と答える。やっと警官や克之が到着する。流風(ルカ)の劣勢を見た克之が助太刀しようとする。
だが流風(ルカ)は「決着は私がつける。邪魔するなら克之でも許さない」と言った。
月食が始まり、流水(ルミ)と流風(ルカ)の力が急激に衰えて行く。銃を構える警官。
流水(ルミ)に射殺命令が出ている事を知った克之は、必死でそれを止める。
「どちらが流水(ルミ)か分かるのか!」警官は怯む。能力が消える前に決着をつける。流水(ルミ)と流風(ルカ)の身体が重なり合う。
お互いの身体を貫いた腕。2人は「これはまさしく自分と同じ物だ」と感じる。
だが、流水(ルミ)の胸からは血が流れていた。
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543 名前:海の闇月の影 7 終わり 投稿日:2007/06/21(木) 13:20:03
- ドーピングを行った事で、流水(ルミ)の方が月の影響を受けやすくなっていた様だ。
流水(ルミ)の能力が消えた事により、流風(ルカ)の腕が流水(ルミ)を貫いたのだ。
流水(ルミ)は言う。「決着はあんたが付けて」そして拳銃を受け取る流風(ルカ)。
「あんたと双子で結構楽しめたよ」そう言った流水(ルミ)に、流風(ルカ)は頷く。「義務だからやるんじゃない。私が流水(ルミ)なら、私も同じ事を望む」
そう言って流風(ルカ)は引き金を引き、流水(ルミ)は死んだ。
流風(ルカ)は流水(ルミ)を抱きしめて慟哭する。処方箋は5枚揃った。感染者達に投与すれば、今までの生活が戻って来る。
流水(ルミ)のジャケットを拾おうとする流風(ルカ)。
だが警官は「流水(ルミ)に関する物全てを消却せよと言われている」とそれを許さない。
私物、自宅、ウイルスが残っている可能性がある物全てを消却すると言う。
流風(ルカ)は言う。「私は流水(ルミ)を殺した。全て奪った。これ以上何を奪うの。
あの子が生きたと言う証まで奪ってしまうの!」
克之が言う。「流水(ルミ)の生きた証、それはお前だよ、流風(ルカ)」流風(ルカ)は己を抱きしめ、涙を流す。確かにそこに、流水(ルミ)が居る。
事件は幕を閉じ、皆が忘れて行くだろう。
流風(ルカ)は、自分の中に存在する流水(ルミ)に向かって呟く。
「行こう、一緒に。異質な夜を終えて、正常な朝へ」そして今、海の闇が開け、月の影が消えて行く。
終わり
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545 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 13:25:00
- 長文になってしまって申し訳なかった…orz
この人の漫画(と言っても闇のパープルアイとコレ、あと短編しか読んだ事無いが)は
中だるみが全くなく、畳み掛けて来るので男性でも楽しめると思う。
絵柄はちょっと古いけど。終わり方は後味悪くないかもしれないが、エピソードのひとつひとつは
結構鬱になるものが多かったりするので、詳しくは読んでみて下さい。
5人の能力者のエピソードなんか、結構後味悪いです。例:身体の一部を移動出来る女性は克之の高校の先輩で初めての女。
克之に幸せになって欲しいと思っていたので、事件に巻き込んだ
流水(ルミ)と流風(ルカ)を憎んでいる。特に流風(ルカ)。
克之の両親にも良くしてもらっていたので、余計に。流風(ルカ)に「身を引け」と言い「克之の幸せの為に身を引いた。
だけど、もうそんな遠慮はしないわ」と克之を守ろうとする。
ちなみに医大生で、実家は病院。克之の初めての女と言う事で嫉妬した流水(ルミ)に拷問されるも生き延び、
ラストは折れた電信柱から克之を守ろうとして感電死。
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559 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 16:08:22
- >>545
長文乙、懐かしいな。面白かったよ
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560 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 16:18:38
- >>543
長いはツマランはで最低最悪!!
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562 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 16:31:50
- >>560
同意。
ほんっとうにつまらなかった。
文章が悪いのでもなんでもなく、
頭の悪い、優柔不断な基地外の双子がつまらん男めぐって
大騒ぎってだけの話。
男一人のために世界滅ぼすか、アホが。
だから少女マンガは駄目なんだよ。
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579 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 18:22:55
- >>562
まあな。高校生ガキもやりまくってんだから他の女にすりゃよかったんだよ