ウエスト・サイド物語(アービング・シュルマン)
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772 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/23(土) 19:42:33
- ミュージカル「ウエスト・サイド物語」のノヴェライズ版のラスト近く。
マリア(トニーが殺したプエルトリコ青年・ベルナルドの妹で、トニーの恋人)が
チノ(ベルナルドの仲間)に殺されたと思い込んだトニーは、
チノに自分も殺してもらおうと、彼のいそうな所を探して回る。
エニボディズ(トニーの仲間)がトニーをかくまおうとするが、
それを振り切ったトニーの胸にチノの銃弾が食い込む。
意識が遠のく中、トニーはマリアが駆け寄ってくるのを目にするが、
確かめる間もなく絶命する。
(ミュージカル自体が「ロミオとジュリエット」等のシェイクスピア作品をパロディーにしているので、
ノヴェライズ版も「ロミオとジュリエット」風の描写になってるのだろうが、
ミュージカルではマリアが生きているとはっきり認識した直後、
トニーはチノの銃弾に倒れるというようになっている。)ノヴェライズ版は、この後、チノとエニボディズの見守る中、
マリアがミュージカルの有名な台詞
「どうやって撃つの? 弾はあと何発残ってるの?
チノ、あなたの分は? それと、あなた(エニボディズ)の分は?」
「私達みんながトニーを殺したのよ。
ベルナルドとリフ(トニーの仲間。ベルナルドに殺された)と私がトニーを殺したの!」
「あなた(チノ)を殺す弾と私の分の弾は残っている?」
と叫んだ後、ドク(トニーが働いていた薬局の親父)が近寄ってきて、
「一緒にトニーのお母さんの所へ行って知らせてあげよう。
お母さんには、トニーの恋人のあんたの慰めが必要なんだよ。」と声をかける。そこで、それまでの話はおしまい、舞台となったニューヨークの描写と
「人の世のすがた」に関するエピローグがつけられてジ・エンド。
ミュージカルのように銃声に驚いたジェット団(トニーやリフが所属していたグループ)と
シャーク団(ベルナルドやチノのグループ)が飛び出してきて、それぞれのメンバーの何人かが、
トニーの死体を運んでいくことで双方の和解を暗示するシーンも、それにかわる描写もなし。ノヴェライズ版が消化不良なので、説明もこんな酷いものに。
いや、どうも、ごめんなすって。
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773 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/23(土) 19:48:05
- いくら比較的メジャーなネタだからとはいえ、これまたずいぶんなのが来たな。