どんどん橋、落ちた(綾辻行人)
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17 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 08:05:34
- 本格推理作家の主人公の前に、
主人公のファンだという男が現れ、自分の作った問題を解いてほしいという
しかし、男の出す問題は一見本格物だが、実のところ問題文の言葉を駆使したいわゆるナンセンス問題ばかり
主人公は推理失敗を繰り返し、種明かしを聞いては憤慨するある日、男は主人公が昔テレビで脚本を描いたドラマが見つかったといい
主人公にそのドラマの推理をしてほしいという
主人公は書いたことを全く忘れていたが、犯人はカメラマン
(つまり、カメラマンも劇中人物ということをわざと伝えないテレビカメラを使ったトリック)と推理。
推理通り犯人はカメラマンだったが、そのカメラマン役はなんと主人公だった。
能面のような顔になり「あなたは違うんです」と言う男
主人公は自分のやってきた本格推理小説を書くということが、
読者に言葉のさじ加減で騙して書いている点で、男の問題と同じだと悟り絶望して終りタイトル失念 昔読んだ本なので間違ってたらスマン
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18 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 08:15:34
- >>17
綾辻行人の「どんどん橋おちた」ですな。
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20 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 11:26:48
- 言わんとしてることはわかるけど、
>推理通り犯人はカメラマンだったが、そのカメラマン役はなんと主人公だった。
>能面のような顔になり「あなたは違うんです」と言う男
ここが全然わからん。
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22 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 11:59:45
- そのカメラマン役はなんと(主人公の書いた小説の中の)主人公だった。
ってことで、能面のような顔になり「あなたは(一般の視聴者と)違うんです」と言う男
っていうことだと思う。
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25 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 12:45:18
- 自分なりにまとめて見た
主人公は、本格推理小説を書いている作家。
ある日、主人公の元に一人のファンが来て”自分の作品を見てほしい”とお願いされる。
了承する主人公、しかし全く解けない。本人に犯人を聞いてみると、
どれも言葉のアヤや言い回しを使ったナンセンスなトリックばかり。憤慨する主人公。
別のある日、その男が今度は主人公の過去の作品を持ってきた。
それは推理モノのテレビドラマの脚本だった。
主人公は全く記憶がなかったが、犯人を当てる。
犯人はカメラマン。
しかしそのトリックは、実際にテレビ放映されているドラマは、
犯人のカメラマンの見ている映像だった、さらにそれがドラマの主人公であるという、
まるで-小説の犯人がその小説を書いた作家本人-のような荒唐無稽なものだった。
能面のような顔になり「あなたは(一般の視聴者or一般の作家とは)違うんです」と主人公に言う男。
その言葉に、憤慨した彼のトリックと、本格推理小説と自負していた自分のトリックの本質は、
”読者を騙す”という点で全く一緒ということに気づき絶望する。こんな感じだと思う
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27 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 13:00:14
- >>25
ありがとう 上手い要約で理解出来たよ。でも別に後味悪く無いし、ややこしいだけでつまんない話だね。
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29 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 13:08:01
- 確かさ、その作家に「あなたは違うんです」って言った男は、
過去から来た作家自身だったってことになってたような。
自分に自分を否定される感覚が、後味悪かったと記憶している。
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31 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 13:18:54
- >さらにそれがドラマの主人公であるという、まるで-小説の犯人がその小説を書いた
>作家本人-のような荒唐無稽なものだった。
>能面のような顔になり「あなたは(一般の視聴者or一般の作家とは)違うんです」と主人公に言う男。
ここがピンとこないんだよなあ。
語り手が犯人ってトリックは今では珍しくないと思うんだが、
小説を読まない人間には反則に見えるんだろうか?
ただそれでも男のセリフはしっくりこない。
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32 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 13:23:47
- >>31
あくまで俺のまとめだから、実際はわからないよ
ただ、本格推理小説家を自称していた人間が、実は
言葉遊びだったということなんじゃね?
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33 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 13:36:05
- つまり、犯人は能面をかぶった主人公だったと
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37 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 14:08:32
- 読み直したからまとめる。疲れた。
主人公は推理作家のA。彼のもとにUという青年が訪れ、あるビデオを見てくれと言う。
(AとUに関しては前日談が2作あって、UはA自身であることを示唆する描写あり)
それはテレビで放送されたミステリドラマで、
原案はAが書いたものだとUは言うが、Aはまったく思い出すことができない。
ドラマの設定は「ドラマの打ち合わせ中に殺人事件が起きる」というもので、
犯人は上のレスでも言われているとおり視聴者が見ている映像を撮っているカメラマン。
最初から最後まで現場にいるけど視聴者にはその存在が認識されないトリック。
簡単に言うと「語り手が犯人」ならぬ、「撮り手が犯人」パターン。これをAは見事に指摘。
劇中でも犯人が指摘され、カメラは鏡を映し、カメラマンの顔があらわになると…それは他ならぬAの顔だった。
これにAは驚愕する。原案を書いたのみならず、自らが犯人役としてゲスト出演しているドラマを
実際に見終わった今ですら思い出すことができないのだ。混乱するAを冷ややかな笑みを浮かべながらUは言う
「嫌がる必要も逃げる必要もない。あなたは違うんです」
何を言われているのか分からないAは瞼を閉じる。Uは「あなたは違う」と繰り返している。
すると周囲の音が消える。Uの言葉が頭の中に鳴り響く。
そうか、僕は違うのか。では僕は何だというのだ?恐れを抱きながら目を開ける。
無数の蟻によって内部から食い荒らされる大きな甲虫…群がる赤い蟻の一匹が僕だった。
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40 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 14:21:54
- >>37
37が悪いんじゃ無いと思うが、何が何だか全く理解できないな。
最後の蟻って何よ。蟻にまぶた無いから、目を開けるなんて出来ないだろ。
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42 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 14:42:26
- >>40
俺が知るかw
>>17からここまでで一つの後味悪い話ってことだな
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43 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 14:44:36
- つまり、「理解したきゃ『どんどん橋おちた』を買え」という
講談社の宣伝活動だったんですねー!確か借りたまま積んであったはずだから、ヒマな時読んでみるよ。
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49 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 15:18:24
- 『どんどん橋おちた』は短編集で5つの話がある意味連続になっている、そのビデオの話は最後の5話目だから、
その話だけを切り取っても読んでいる人間にとっちゃまったく意味わかんないの、要は実際に読めってこと。
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52 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 15:21:49
- 「どんどん橋」は読んだ奴にもあのラストわからんだろ
綾辻も「どうとでも取ってくれ」と書いてたし綾辻作品の中でもカオスな作品だった
そういう意味では後味悪い