ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その72 » トワイライトゾーン/第75話「狂った太陽」

814 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/05(木) 11:03:36
トワイライトゾーン『真夜中の太陽』

地球が軌道をはずれ 太陽の方に徐々に引き寄せられている
気温はぐんぐんとあがり 真夜中でも太陽が沈まない
人々は先を争って少しでも涼しい南北の極側に移住してゆく
それすらも「時間の問題」で自分たちはいずれ干からびて焼け死ぬと知りつつ

主人公は画家
彼女は 移住しても時間の問題なら 住み慣れた自分の部屋兼アトリエで
最後のときまで絵を描いていたい と町に留まっている
大家のおばさんも いまさら見知らぬ土地で生きられない と残っている

徐々に徐々に気温はあがり 放送局も沈黙し
ついに彼女は熱中症で消耗し 部屋の中で倒れて動けなくなる
壁一面に掛けられた自分の絵の 油絵具が高温で溶けて流れ出し
火がついて燃えてゆくのを見ながら 絶叫する彼女

そこで彼女は目を覚ます
自分の部屋のベッドの中
大家のおばさんと(北に移住していったはずの)医者が自分を覗き込んでいる
窓の外は雪 そして吹きすさぶ風 窓にはびっしりと霜
「もう大丈夫ですよ」と医者
「あなたはすごい熱を出して倒れてたの よかったわ」と大家さん


815 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/05(木) 11:05:13
帰る医者を見送って廊下に出る大家さん
二人の会話が聞こえてくる

医者「薬をもっと置いてゆけるといいんだが 手持ちがなくなってしまった
   それに もう来れないと思う もっと南に移住するつもりなんでね」
大家「フロリダの方はまだ少しは暖かいそうですね」
医者「それも時間の問題でしょうがね」
大家「今朝のラジオで言ってたんですけど
   どうして私たちの地球が軌道をはずれて太陽から遠ざかりつつあるのか
   それによるとあと数週間で太陽はまったく見えなくなるだろうって
   そしたら私たちはみんな・・・凍え死ぬだろうって」

大家さんが戻って来る 画家は熱明けで朦朧としながらつぶやく
「夢を見てたの 熱くて とても熱くて 夜でも明るくて 太陽が沈まなくて・・・
 ね? 暗さと冷たさがあるって素敵なことね」
大家さんはやつれた顔で精一杯微笑んで答える
「・・・そうね すてきね」

・・・・・
トワイライトゾーンはこう言う 負のどんでん返しが好きだった

 

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