東京BABYLON(CLAMP)

456 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 18:17:32
昔クランプが連載してた「東京バビロン」はえらい後味最悪だった。
長くなります。
そして結構好みの分かれる作品だと思うので注意してください。

主人公は有名な陰陽師の家系に生れたそっくりな双子の姉がいる少年。
あと、獣医の星史郎っていうのが仲良し3人組で登場。
この人は主人公の少年を好きだとかいってるんだけど、
ふだんは優しいお兄さんって感じで決める所は決めたり。
陰陽師と言っても映画みたいなアクションではなく、未練があって成仏できない人の
話を聞いてあげて死後の世界に送ってあげたりとかしてる社会派ドラマ的な感じ。
作品が連載されてたのが8~90年代って言うのもあった為か当時問題になリ始めた、
臓器移植や宗教家、犯罪被害者やいじめ問題に家庭内暴力なんかも取り上げてた。
特に宗教家を取り上げた時は団体からクレームとか弾圧的なものもあったらしい。

そのラスト間近。
主人公は風邪を引いて訪れた病院で腎臓の難病を抱えた少年と会う。
移植をしたくてもドナー不足でドナーが居ない。そうこうしてる内に倒れる少年。
少年の病室で、泣き崩れるお母さんと会う主人公。

実は少年には一人妹がいたのだが、この子も少年と同じ病気だった。
母子家庭だしお母さんしか居ない。お母さんが子供に移植できる腎臓は一つだけ。
悩んだ末に母親は妹を選んで手術した。
が、結果的に術後の経過が悪くて妹は死亡。
妹は死んで、腎臓を上げられなかった息子である少年も今苦しんでいる。

半狂乱になって近くにいた主人公に「あの子に腎臓を頂戴!!」とナイフで襲い掛かるお母さん。
病院に来る前に自分の腎臓をあげようと心に決めていた主人公は母親に話かけようと
するが、そんな言葉も母親の耳には入らない。

そんな主人公を庇って星史郎が右目を刺されてしまう。
主人公はそれをみて錯乱。


457 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 18:21:57
その後、星史郎は自分を怒ってると思うが勇気を出して手術後の星史郎に会いに。

が、星史郎は全然怒ったりもしないでいつもと変わらない優しい態度。
その後色々あって主人公は自分が星四郎を好きだと気づく。
そしてお見舞いにきた星史郎の病室の扉を開けると、そこは星史郎の術で作られた空間だった。
とまどう主人公に星史郎は賭けの決着をつける時がきたと言う。

じつは二人は7年前に会っていた。
星史郎は主人公の家と対極を成している陰陽術で殺人を行う「桜塚護」という暗殺者の家系。
見たものは必ず殺される運命の為にその実態すら明らかではない。
そして主人公は7年前に星史郎が人を殺している現場に居合わせてしまっていた。

何故それを主人公が忘れてたかというと星史郎が記憶を消したから。
そして二人は7年前に賭けをしていた。
もし再会したら、星史郎は主人公を好きになるように1年間だけ努力してみる。
そのまま一年たって星史郎が主人公を特別だと思えたら主人公の勝ちだから殺さない。
でもそう思えなかったら桜塚護を見た以上は目撃者として殺す。それが賭けだった。

自分は昔から人間と物との区別がつかない人を殺す事でなにも感じない人間だと言って
主人公の腕を折ったり殴ったりする。
それでも何も感じない星史郎は賭けは自分の賭けだと確信して主人公を殺そうとする。
寸での所で主人公の祖母で陰陽師の式神が現れて助かるが、主人公はショックで精神崩壊。

心が壊れた弟を前に泣き崩れる双子の姉。
このままでは終わらない、桜塚護は必ず弟を殺しに来る。
そんな事はさせないと「どうか戻ってきて」と告げて姿を消す。

姉が消えて1カ月、祖母が近くにいるものの寝たきりの主人公は夢で自分を呼ぶ声を聞く。
そして夢の中で桜塚護である星史郎に殺される姉。
主人公は叫びながら飛び起きる。
驚いて祖母が必死に止めるが、その後かかってきた電話を聞いて騒然。
それは主人公の双子の姉の死を知らせる電話だった。


458 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 18:22:56
そして主人公は「姉さん…」と涙を流し星史郎を殺す決意をする。

これでエンドです。

毎回取り上げてる問題がいじめ問題だったり自分達を勇者だと思い込んでる女子高生たち
だったりと、その当時問題になったかなり暗いヘビーな話題で
しかもそれが必ずハッピーエンドだとは限らない(最終的に精神病院に送られて終りとかもあった)
ので、3人の仲の良さとか明るさに救われてる部分もあったんです。
にも関わらずこのラスト・・・。
全くもって一抹の救いも無い結末で実際当時リアルで読んでた読者に物凄い衝撃を与えたらしい。
ちなみに一応設定を引き継いだ続編があるのですが、作者本人達によって
伏線ではなく独立した作品としての「東京バビロン」はここで完結したと明言されてます。
なので二人の人間関係は何ら決着しないここでこの作品は終りだそうです・・・。
実際読むとかなり唖然とします。
自分では上手くまとめられなかったので、漫画好きで興味がある人はぜひ読んでみて下さい。


459 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 18:32:23
主人公vsデブスで嫌われもの女子高生3人組の話だよな>勇者思い込み

460 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 18:39:43
>459
それです。アレはダイヤルQ2だっけ?
なんか1分とかでもエライ電話料金とかかかる伝言ダイヤルを取り上げてた話です。
ちなみに最終的に精神病院送りになったっていう話はこれのラストです。
女子高生達が親に幽霊とかを見て霊障にあったって訴えたら親が行かせたらしい。
それで主人公が「こういう霊障なんかは精神問題として片付けられる事が多い」と言ってました。

467 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 20:34:30
東京バビロン最終回。
セイシロウは、本当は悪いやつって伏線があるんだけど、オチへの持って行き方が雑で嫌なんだよなぁ

469 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 20:53:47
>>458
それの続編が「X」だよね?
主人公は変わるけど、二人のそれからが出てくる…
ちゃんと読んでないので、書けなくてすいません…

 

東京BABYLON―A save for Tokyo city story (1) (ウィングス文庫)(全5巻)
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東京BABYLON 全5巻完結(文庫版)(ウィングス文庫)
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