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674 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/16(月) 17:07:35
昔読んだ短編。

主人公は長年連れ添った老夫婦。
爺さんはかつてメッキ工場を経営していたが今は引退している。
この爺さんひどいDQNで婆さんはさんざん迷惑をかけられてきた。
婆さんはそんな爺さんとの生活にうんざりしてなんとかしたいと思っていた。
ある日婆さんは今は使われていないメッキ工場に青酸カリの入ったビンが残されているのを見つける。
婆さんは「これで爺さんとおさらばできる」と一服盛ることに。

食後の一服の飲み物に青酸を入れ成り行きを見守る婆さん。
しかしそんな時に限って爺さんが妙にやさしくねぎらいの言葉をかけたりする。
いつもこんな風なら殺したりしないのに、とちょっと後悔するが止める間もなく爺さんは
毒入りジュースを飲んでしまう。

が、爺さんは死ぬどころか苦しみもせず元気なまま。
婆さんは内心パニックになりつつも
「今日の夕飯はおでんにしましょうか」などと当たり障りのない会話を続ける。


676 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/16(月) 17:09:03
ここから爺さん視点

爺さんは口煩い婆さんにうんざりして常々なんとかしたいと思っていた。
ある日とうとう我慢の限界を越えた爺さんは廃工場に向かった。
1本だけ青酸カリのビンが残してあるのだ。
青酸を持って家に戻った爺さん、食後の一服時に婆さんの飲み物に投入成功。

が、婆さんは苦しみもせずぴんぴんしてて今日の夕飯の献立など聞いてくる。
爺さん内心パニックになりつつも平静を装い
「うん、おでんはいいな」などと返したりする。

青酸カリは空気に触れると無害化してしまう薬物で
何年も廃工場に放置されていた青酸カリはとっくに効力を失って無害な粉と化していた。
それに気付かない二人は互いに何も知らない振りをして
腹の探り合いのような会話を続けるのだった。
おそらくこれからもずっと…。

書いといてなんだけどあんまり後味悪くないかな?
どっちかというとブラックユーモアって感じかな…。


後味悪い
(後味悪ければクリック)
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