女か虎か(F・R・ストックトン)

953 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 16:28:52
作者は忘れたけど、「女か虎か」って短編。

ある男がある国の王女と恋に落ちるが、それが国王の知るところとなり
男は捕らえられてしまう。(身分違いか何か)
男はその国に昔から伝わるある方法で裁かれることになる。
その方法とは、罪人に二つの扉のどちらかを選ばせ、を開けさせるというもの。
一方の扉の向こうには虎がいて、そちらを選んだ罪人は食い殺される。
もう一方の扉の向こうにはすばらしい美女がいて、そちらを選んだ罪人は
それまでの事情は一切無視で強制的にその美女と夫婦となり暮らす。
(多分男限定の裁判法なのだろう)

二つの扉の前に立たされたその男は、性格からして恋人の王女が
どちらの扉が女でどちらの扉が虎か、調べて掴んでいると確信していた。
実際、王女は手を尽くしてその情報を知っていた。
裁きの様子を父王とともに見に来ていた王女は、何気ない仕草で片方の扉を示す。
男は疑うことなく扉を開ける。

物語はここで終わっている。
もし虎の扉を開けば、男は死ぬだろう。
もし美女の扉、王女よりもはるかに美しい女が待っている扉を開けば、
男はその美女と一生幸せに暮らす事になるだろう。
果たして王女が教えたのは、どちらの扉だったのだろうか。

という、「結論は読者の判断に委ねます」話。
王女がどちらを教えたにせよ、もやもやとした思いが残る気がする。


959 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 16:54:56
お姫様の立場になると、どっちにしろ
男が自分が示した扉を選んでくれた時点で
後味良かったと思う。

960 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 16:58:39
>>959
それは今まで気付かなかった…
王女の葛藤なんぞこれっぽっちも気付いてなさそうに見えた男に
もやっとしてたんだけど、それならちょっと救われるかもしれない。

961 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 17:05:53
>>960
王女がこの恋の為に死ねというなら、それも辞さない。
自分以外の女とでも生きろというなら甘んじて生き延びよう。

という決意で男は王女の指示に従ったのかなと思ってた。
自分が能天気杉?ろまんちっく杉?なのかもしれないね(w


963 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 17:07:38
王女の立場になってみれば男が自分以外の女と一緒になるのは
我慢できないから、当然虎のほうのドアを示すと思う。

973 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 21:29:15
>>953
男が、王女は自分を虎に喰わそうと思ってるに違いないと思って
逆の扉を開いたらそっちが虎で喰い殺される。
というのが一番後味悪そう。
ちなみに爆弾犯が追い詰められて「赤か青か」どっちの線を切るか訊かれ、
答えた逆を主人公が切ってセーフ、
つー落ちよくあるじゃん(初出は「ジャガーノート」?)。
あれ逆切って爆発して死んだら後味悪いよね。

982 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:40:09
>973
王女は王女で
「男を生かしてやろう」と思っても
男が自分を信じてくれなかったらどうするか、
という葛藤を持ってしまったら
どっちを指し示したものか迷うだろうな。

983 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:49:01
女なら虎を指差すって言ってる人は女?
それとも女はこんなもんだろうっていう男?
他の女に取られることなんて後回しでとにかく死んで欲しくないのが普通では
他の人のものになるなら死んでってどんだけメンヘル

984 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:51:03
それだけ腐った女が多い

985 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:52:42
「自分を信じてくれる男だったら生かしたい」
「自分を信じてくれないようだったら生かしたくない」
だったら どっちにしろ女の方を指差すだろう
信じてくれれば生 信じてくれなければ死だ

論理パズルみたいで面白いな


986 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:57:22
「信じてくれなくても生きていて欲しい」
ってのもあるんじゃないか?

まあ下手に小細工すると
それこそ後味の悪いことになるので
素直に女の方を指差すのが一番だろうが。

>983
男だったら女性不信
女だったら自分が「そういう女」なんだろ。


987 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 01:59:12
実は王と王女は共謀していて、男が王女の事を信じるか試していたんだよ!!

993 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 02:38:48
953だけど、レス見て色々考えた。
もとの話では、褒美の美女がもともと男に惚れてる節があって
気性の激しい王女は嫉妬、でも虎に惨殺されることを思うと悩む…という描写があって、
自分は漠然と「これだけ気が強くて行動力ありまくりの王女なら虎かな」と思ってたけど、
男が信じるかどうか、という点は考えたことがなかった。
それも考えるとますます複雑になるね。
虎と幸せに、もその発想はなかったので面白かった。

995 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/21(土) 02:52:26
>>983
天城越えみたいだね
「誰かに盗られるくらいなら、あなたを殺していいですか」

 

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