シルマリルの物語(J.R.R.トールキン)

227 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 00:54:04
J.R.R.トールキン教授の「シルマリルの物語」。
「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」の数千年ほど前の時代の話。
この世界でのエルフは殺されない限り基本的に不老不死で、
大雑把に3種類くらいの種族に分かれている。

西の神々の国で暮らしていたエルフの王の息子が、「シルマリル」と言う宝石を作る。
光っててきれいでなんか力があって、不浄のものが触れると手が焼けるとかそんなの。
その宝石(三つセット)を、もとは神々の一人だった冥王(「指輪」の冥王の上司)が
エルフの王様を殺して奪い取り、中つ国(多分ヨーロッパがモデル)に逃げ込む。
王様を殺されたエルフの部族(A族とする)は、仇討ちとシルマリルの奪還のために中つ国へ赴く。

しかしその過程でA族の王家内で仲間割れがあったり、別のエルフの部族(B族)と
険悪になったり、エルフと人間とみんなで手を組んで冥王に喧嘩を吹っかけたら
一部の人間が裏切ってほとんど壊滅状態になったりと色々悲惨な事に。
途中でB族の王様から「娘を嫁に欲しけりゃシルマリルとって来い」と言われた
人間の勇者が本当に冥王からシルマリルの一つを奪還したりして、
さらにごたごたした挙句A族の王子たちがB族の国を襲撃したりもする。

しかし終盤でいきなり西の国から神様軍団がやってきて、冥王一派をあっさり駆逐。
シルマリルの残り二つは一旦神様軍団に管理されるが、A族王子の生き残り2人が
神様軍団を襲撃してシルマリルを強奪。
しかしやっと取り戻したシルマリルは、「今まで散々同族を殺してきた」ということで
王子たちを不浄の者認定、王子たちは手を焼かれてしまう。
王子の片方はシルマリルを持ったまま火口に投身自殺、もう一人はシルマリルを海に捨てて
行方不明に。

うまくまとめられなくてごめん。
とことん救われない上に、神様軍団できるならさっさと出て来いと…


242 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 05:32:08
>>227
そんなこと言ったら指輪物語だって、神様の内輪もめな上に、
ガンダルフが本気出せば一瞬で解決なお話だからなあ。
結局、大きな力に振り回される中で、人がどう動くかを描くわけだから、
ある程度は、理不尽な部分があってもしょうがない。
シルマリルの場合は物語詩の形式だから読みにくいのが難点。

 

新版 シルマリルの物語
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