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334 名前:電話がなっている 1/2 投稿日:2007/07/25(水) 11:54:39
川島誠の「電話がなっている」という小説。

この世界では、中学三年の期末テストの結果によって、
すべての人が15段階のランクに分けられ、将来が決まる。
主人公は上から4番目のA-4ランクに入ることができた。
超エリートではないにせよ、一般地方公務員くらいは保証されているランク。
その合格発表がされた夜、主人公の家の電話がなる。
主人公は、その電話が「君」からだとわかって、
布団をかぶってベルの音をやりすごそうとする。

主人公と「君」は幼なじみで恋人どうしだった。
平凡な主人公に対して、「君」は頭もよく、人目をひく美少女。
成績のいまいちだった主人公がそこそこのランクに入れたのも、「君」が指導してくれたおかげ。
主人公は「君」と幸せな家庭を築くことを心に誓っていた。
ただし「君」には少し変わったところがある。
初潮が来たとたん、「早く一度に大人になってしまいたいから」と、
恋人である主人公ではなく嫌われ者の音楽教師と寝て、その次の日に主人公と寝る。
それを主人公に責められても、「音楽教師とはもう口もきいてないんだし、
1日の差なんだから何が問題なのかわからない」と言ってのけたりする。


335 名前:電話がなっている 2/2 投稿日:2007/07/25(水) 11:55:28
そんな「君」は、期末テストの2ヶ月前に事故にあい、足を切断してしまう。
身体障害者はテストを受けられず、自動的に高校進学不可のEランクに入ることになっている。
テストを白紙で出して、「君」と同じEランクに入ると言い張る主人公を、「君」は泣いて止める。
結局、主人公はテストを白紙で出すことはできなかった。
親や「君」から説得されたからではなく、自分が楽な人生を歩みたいがために。

「君」からの電話は止むことなく鳴り続ける。
「君」が主人公の合格を心から喜んでくれていることをわかっていながら、
主人公はどうしてもその電話に出ることができない。

高校進学不可のEランクに分けられた子供は、
200億を超える人類の貴重な食料となるために、
加工工場へ送られて、合格発表日のごちそうには欠かせない肉になる。
「君」からのお祝いとさよならの電話を、主人公は必死でやりすごそうとする。
本当はテストを白紙で出すべきだった、そしてEランクに入り、
肉屋の冷蔵庫のフックに釣られて、「君」と二人で揺れているべきだった、と思いながら。
電話のベルは、いつまでも鳴り続ける…

何が後味悪いかって、これが児童文学だってことが一番後味悪い。


336 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/25(水) 11:59:48
>肉屋の冷蔵庫のフックに釣られて、「君」と二人で揺れているべきだった
なんて嫌な光景だ・・・

338 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/25(水) 12:07:28
>>334
その小説、音楽教師と寝るくだりはいらないよね。

343 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/25(水) 12:46:36
>>338
出版社で
「女の子があんまりいい子だと読者にトラウマが残るかもしれんな」
「じゃあ女はビッチってことにしましょう!そしたら後味スキーリ」
みたいな話になって音楽教師と寝るストーリが追加された ってことはないよなw

345 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/25(水) 13:11:45
でも本当にそうかも。
女の子があまりにもいい子だったらひどすぎるから
初潮がきたとたん初H、それも最初は嫌われ者の音楽教師(援交?)
みたいな、「え?」とちょっと読者が引くような部分も入れてるんじゃない

347 名前:334 投稿日:2007/07/25(水) 13:31:20
援交とかじゃなくて、
「そうなる準備があたしのからだにできたなら、すべてを一度にすませて、早く自由になりたかった」らしい。
教師には恋愛感情なんかもまったくなく、完全に処女を捨てたかっただけ、って感じ。
なんで自分じゃなくて音楽教師とだったのか聞いた主人公に、
「被害が少なそうだったから」と答えてる。(音楽教師はナルシストタラシ系)
「何が問題なの?」ってのも、開き直りじゃなくて純粋に不思議がってる感じ。
ここ以外では本当に、完璧聖女系に描かれているヒロインなので、
なんだかここのシーンだけ、やたら浮いてるというか薄気味悪かった。

 

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