ハッピー・ファミリー(三原ミツカズ)
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314 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 21:14:52
- 同じ作者のハッピーファミリーって話も後味が結構悪かった。
小学生の少年が本気で実母に惚れこんでいて母を取り合って父と
度々戦うって話だが、雰囲気は明るいし、まだ小学生だから母にキスしたりしても絵的には可愛いだけ。だが中学生編になり、肉体的にはもう大人だし精神的にも育った少年は母への思いを隠すようになる。
母は「前は心配になるぐらいなついてきたのにもう大人になったのね」という反応。
実際は少年は益々母への思いを募らせて生々しい夢見たりするまでになり、
「幸せな家庭が憎いから、そういう家庭を壊したい」と言う被虐待児な双子の協力を得て、
両親を仲違いさせて離婚させようと目論む。
父とすれ違い続ける母は元気を失って行く。ラブラブ夫婦だっただけにかなりひどい状態。
少年の陰謀など知らずに、それでも母は少年には気丈なふりをするが無理がある。
そんな母の姿に、自分が母を悩ませている元凶だとは知りつつも、
母にとって自分は悩みを話せるような相手ではなく、ただの子供でしかないのだと少年は落ちこむ。
そして、たとえただの息子としか見てくれなくて男とは意識してくれないとしても、
それでも父と愛し合い幸せそうに笑う母が好きだったのだと気づき、少年は離婚計画を中止した。双子は不満はあったものの、少年の両親の優しさにちょっとほだされ、
これからも虐待されるとわかりながらも、それでも自分たちの家だからと帰宅していった。
少年はもう離婚計画など立てないし、これからも母への思いは隠すと決意しながらも、
それでも一生母を愛し続けるのだろうと確信し、苦い思いを抱えた。八神くんの家庭の事情なノリからいきなり泥沼ノリになっただけでも驚きだったが、
虐待双子の親が改心したりしなかったのがなんか。
ちなみに母はとても経産婦には見えない可愛らしい人