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731 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2007/07/29(日) 13:49:03
藤沢周平の時代小説「陽狂剣かげろう」。
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舞台は江戸時代の某藩。
剣の腕がたち、道場主の娘と婚約中の主人公の武士だったが、
藩主の息子から「娘を側室に差し出せ」という命令が来る。
既に婚約中だからと断る事は可能だったが、断ったからといって若殿を振った女と
結婚するわけにもいかず、身を退く事にする主人公。
「若殿に婚約者を取られた」と好奇の目で見られることに耐えられない主人公は、
頭がおかしくなったふりをしてやり過ごそうと考える。
しかし主人公は、藩士の娘でもない許嫁が若殿に見初められた事が腑に落ちず、
誰かがわざと娘を若殿に推挙したと考え、その犯人を捜し始めた。

「頭がおかしい」との理由により、休職を命じられた主人公は犯人探しに血道をあげる。
そんな主人公を、元許嫁や家に仕える女中は「気が違ったなんて嘘でしょう」と心配する。
必死にごまかし、気が狂ったそぶりをしてみせる主人公だったが、
狂人の演技をするうちにふと狂気の深淵を垣間見てぞっとする事が多くなる。
やがて元許嫁は若殿の許に輿入れした。
その後主人公は犯人(主人公に私怨を抱いていた)を見つけて討ち果たす。
しばらくして主人公は快復したと届け出て復職しようとしたが、
もう少し療養するようにと通達される。

一年ほどして、若殿に召しだされた元許嫁が難産の末に死んだ。
すっかり気が狂った主人公は、藩主の部屋へと斬り込むが、
元許嫁の姉と結婚して道場を継いでいた兄弟子が主人公を止めて討ち果たした。
主人公の家は取り潰され、その有様を見届けた女中は寂しげに去っていく。
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後味が悪いと言うよりはやるせない話かもしれない。


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