シルマリルの物語(J.R.R.トールキン)

41 名前:1/3 投稿日:2007/08/02(木) 18:00:39
「指輪物語」の作者J.R.R.トールキンの
「シルマリルの物語」中のエピソード。
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この章の主人公は、エルフと同盟関係にある人間の部族の一つの族長の息子だが、
父親は魔王との戦いで捕虜になっている。
エルフ・人間連合軍と魔王との戦いで連合軍が敗れたため、
主人公の暮らす集落にも異民族が侵攻してきた。
母親はまだ幼い主人公の身を案じ、
主人公を自分の親族と縁のある別のエルフの王国(D国)に亡命させたが、
自身は身ごもっていて長旅に耐えられそうもなかったため集落にとどまった。
主人公がD国に旅立った後、母親は女児を出産する。

D国の国王夫妻の養子として育てられ成人した主人公だったが、
主人公の出世を妬んだ重臣とトラブルになり、国を出奔して
無法者たちを束ね一つの武装勢力を作って魔王に対抗しようとする。
主人公の親友だったD国の戦士が主人公を連れ戻しに来たが、
ミイラ取りがミイラになってその親友も武装勢力の一員に。
しかしある程度大きくなって目立ってきた主人公一派は、
魔王の軍勢の襲撃を受けて壊滅し主人公と親友以外は全滅、
主人公は捕虜として連行される。
一見死んだように見せかけて回復した親友は主人公を助けようと後を追い、
追いついて敵を倒し主人公を助けようとしたが、
暗闇の中で親友を敵と見間違った主人公は、親友を斬殺してしまう。


42 名前:2/3 投稿日:2007/08/02(木) 18:02:09
その後主人公は、魔王の捕虜になっていたが逃げ出してきたいい人系エルフの案内で
別のエルフの王国(N国)に迎えられる。
N国の王は勇猛な戦士が来た事を喜び、またいい人系エルフと恋仲だった王女も
恋人が帰ってきたことを喜ぶが、主人公が活躍するにつれ王女の心は
主人公に傾き始めてしまう。
主人公は王女を恋愛対象としてみていなかったため、またいい人系エルフは主人公の
急進的な意見に賛同できなかったこともあって、いい人系エルフと王女は悩み始める。
やがてN国も魔王の手先の竜に襲われるが、主人公は竜の
「おまえがここで英雄としてちやほやされている間に、故郷の母親と妹はひどい目にあっているぞ」
という口車に乗せられ、戦線を放棄して故郷に向かってしまう。
その間にN国は滅ぼされ、王女は捕虜として連れて行かれた。

主人公が故郷へ戻ると、故郷は魔王と手を組んでいる異民族の支配下にあった。
憤り異民族の長を殺した主人公は、母親と妹がとうの昔にD国に亡命した事を知らされる。
故郷の人々は「あんたが長を殺したせいで、こっちは何倍も報復を受けるんだ」と主人公を歓迎しない。
竜の口車に乗せられた事を悟った主人公は、王女を救出すべくN国の方へと戻ったが
時既に遅く、王女は殺された後だった。
主人公は、王女の死を見届け手厚く葬った人間の部族(H族)に迎え入れられる。

一方母親と妹は、主人公がD国を出奔するのと入れ違いで亡命してきていたが、
N国滅亡の噂と主人公がN国にいたという噂を聞き、真偽を確かめるべく
主人公を探しにいこうとする。
D国の国王夫妻は止めたが、根負けしてD国の重臣である苦労性のエルフを
護衛につけて送り出した。
しかし廃墟と化したN国の跡で竜と鉢合わせしてしまい、母娘は竜の呪いで発狂・自失し、
そのまま失踪してしまう。
責任を感じたD国重臣の苦労性エルフは国王夫妻に報告し、
主人公とその母娘を探す旅に出た。


44 名前:3/3 投稿日:2007/08/02(木) 18:03:28
H族の一員として暮らしていた主人公は、ある日王女の墓の近くで
若い娘が行き倒れているのを見つける。
足が不自由だが医療の心得がありいい人系のH族の族長と共に主人公は娘を看護し、
記憶喪失で言葉さえ話せなかった娘も少しずつ日常生活を送れるようになって来た。
族長は娘に思いを寄せていたが、娘は主人公の求婚を受け結婚して身ごもった。
そのまま幸せな暮らしが続くかに見えたが、
H族の集落に竜が近づいてきたとの知らせが入る。
主人公は竜の討伐に向かい、死闘の末に致命傷を負わせたが、
自身も傷を負って気絶してしまった。

後を追ってきた妻と心配してついてきた族長が主人公に近づくと、死の間際にいた竜が
「そこにいるのはお前の生き別れの兄だ」と告げて死ぬ。
竜の死によって記憶を取り戻した妻(主人公の妹)は絶望して崖から身を投げた。
その後目を覚ました主人公は族長から顛末を聞かされるが、信じたくないあまりに
族長が嘘をついているとなじりそのまま斬殺してしまった。
そこにD国重臣の苦労性エルフが通りかかり、その口から妻が妹だった事が
間違いないと知った主人公は、運命を呪いながら自殺した。
H族の人々の口から事情を知ったD国エルフが主人公とその妹の死を悼んでおわり。
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ものすごく要約すると、
・敵と間違えて親友を殺害
・うっかり活躍しすぎてカップルの仲を裂いてしまう
・敵の口車に乗せられて王女を見殺しに
・知らずに妹と結婚
・真実を伝えてくれたいい人キャラを殺害
うまくまとめられなくてごめん。


51 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/02(木) 18:52:21
>>44
乙。主人公アホすぎて後味悪い…

 

新版 シルマリルの物語
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