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177 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/04(土) 14:33:04
多分阿刀田高さんの小説だったと思う。
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主人公の元恋人の女性はとても綺麗な指の持ち主だった。
何かの理由で恋人が海に身を投げて死に、主人公は恋人の従兄弟だったかがやっている
小さなレストランにやってきてしんみりと話をする。
従兄弟は「彼女、自分が死んだらあなたに自分の指を食べて欲しいって言ってましたよ」と
言い、冷蔵庫から取り出した箱に入った指を見せる。
主人公はしばし絶句するが、ある考えからそれを了承する。
従兄弟が料理した「元恋人の指が入っている料理」を、主人公は食べた。

その後しばらくして、主人公は再び元恋人の従兄弟を訪ねた。
「この間箱に入っているように見せたのは、底の穴から出したあんたの指だったんだろう?
 あんたと彼女の指はよく似ている。あの料理にも指なんて入ってなかったんだろう。
 でも、何でそんな手の込んだことをしたんだ」
従兄弟は穏やかに微笑して答えた。
「そのまま『彼女の指を食べて欲しい』と言っても、
 あなたは気味悪がって嫌がると思いましたから。
 ああすれば、あの料理に指が入っているとは思わないでしょう?」
しばらくして見つかった元恋人の遺体からは、指が切り取られていたと主人公は聞いた。


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