ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その75 » 死神(西岸良平)

485 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/09(木) 16:38:51
西岸良平の短編マンガ「死神」

子供の頃から不幸だった青年、
新聞配達をすれば犬に噛まれその給料は不良にボコられ取られ
父親は早くに死に身体の弱い母と二人暮らし
その母も「真面目にコツコツやってれば必ずいいことがあるから…」と言いながら
何もいいことのないまま死ぬ。

ある夜仕事に疲れてアパートに帰ると死神のオッサンが待っていた。
「今日の夜中に君は死ぬんじゃ」言われ「俺の一生は何だったんだ」と嘆き悲しむが
死神に「天国は花が咲いて食い飲み放題 友達も出来るいいところだ」と説明されると
早く死にたくなる。

まあ夜中まで待て、と死神は勝手にそこらの二級酒とスルメで飲み始める。
そのインチキ臭い様子に不安になった青年が改めて天国の様子を聞くと
「いや本当は地獄もあるがそれは悪い奴がいくとこで君は大丈夫」。安心する青年。

で結局死神は酔っぱらって寝込んでしまい翌朝目覚め
「ああ仕方ない じゃあと90年死ぬの待ってくれ」天国を楽しみにしていたのに残念がる青年。
すると
「いやあれも嘘。死んだあとは何も無い。果てしない暗闇に永遠の深い深い眠りがあるだけだ」
「そして人間はいつか誰でも死ぬ」
「まあ生きてりゃいいこともあるさ」そして死神は消える。お仕舞い。
—————————-
死神が消えたあとの最後のコマで青年は窓から外を見てちょっと微笑んでるんだけど
そんな微笑む気分になれない終わりだった。

 

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