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29 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/19(日) 20:23:47
「脂肪の塊」

欧州のある国。戦火を逃れる為、国外脱出の馬車に乗り合わせた人々。
その中の「脂肪の塊」がニックネームの巨デブの名物娼婦が主人公。
客になった敵兵をやりこめた痛快な話で、道中、皆は愉快に過ごす。
そこに敵兵の検問。強制送還か拷問か、下手すれば処刑。怯える一行。

敵兵が気付いたのか、自ら申し出たのかは忘れたけど、
脂肪の塊が相手をする事で見逃してもらえる事に。

脂肪の塊が馬車に戻ると、
巨デブで、娼婦で、しかも手段がソレ、に命を救われた人々は自尊心を保つ為、
なかった事とし、脂肪の塊を一斉に貶め始める。

ご婦人方は、自分達との違いを徹底的にわからせる為、徹底的に無視をし
自分達だって新聞でしか知らない公爵夫人の慈善事業の気高さを称えまくり、

検問まで自分を口説いていた男性は、ふられた腹いせもあり、
『恥を知れ!!!!!!』との悪意を込め、高らかに国家を歌いだし、

他の男性は、くたくたの脂肪の塊の向かいの席で、完全無視で、茹で卵を幾つも貪る。
それが異常なまでに美味しそうで…

絶対表情に出すもんか、と気丈な態度を取っていた脂肪の塊も
余りに情けなくて、悔しくて、ひもじくて、惨めで惨めで惨めで、ついに涙をこぼしてしまう。

で終わり。
読んだ時は、鬱って鬱って…

 

脂肪のかたまり (岩波文庫)
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脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)
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