星の大地(冴木忍)

136 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/22(水) 20:12:26
数年前に友人が貸してくれた「星/の/大/地」という小説。冴/木/忍著全三巻。

紹介しようとあらすじを検索してみましたが細かい部分はわからず・・・
覚えている範囲で書いてみます。

主人公はとある国の姫の侍女。その姫は美しくたおやかで、未来を見通す力を持っていた。
ある日、姫が突然自殺し、謎の秘術で蘇生するが性格一変しており主人公を
はじめとする周りの皆を驚かせる。
そして、姫は自分の自殺の原因が思い出せず、未来を見通す力も消えてしまったので、
原因を知るため侍女と共に旅に出る。

ここまで読んで、ほのぼのどたばたファンタジーだと思っていました。

その後、優男(吟遊詩人?主人公と良い感じになりそう)や、
逞しい男性(姫と良い感じになりそう)とも知り合い、
科学や文明といった単語も飛び出しSF的雰囲気が漂ってきます。
何だかんだで話が進んでいくのですが、最終的に、
「姫が自殺を図ったのは世界の終わりを予見したから」という結論に達し、
助かるための「秘宝」があるのでそれを使う事に。


137 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/22(水) 20:13:45
「秘宝」は銀色で球体の宇宙船(?)。世界の終わりを知らされた国民がぞろぞろと乗り込みます。
(ここまでの間に上記の逞しい男性は死んでいたと思うのですが詳細が思い出せません。)
姫と優男は主人公が乗り込んでいない事に気がつきます。
しかし離陸の時間が来てしまい、断腸の思いで離陸します。
窓から見える大地の崩壊に驚愕する国民。
離陸後しばらくして、優男のいる操縦室に一人の男が入ってきます。
「俺達は戻りたい」
すると、他の乗客も入ってきて口々に同じ事を言い出します。
ホームシックのような状態になったようです。
自分達は皆を助けようと必死でやっているのに、
この船に乗れなかった人たちもいるのに何を勝手な・・・と優男が思った瞬間、
もはやヒステリー状態になった女性が「元の場所に戻しなさいよぉ!!」
という感じのことを叫んで優男を刺殺。
操縦者を失った船は大きく傾いた・・・。
その時、姫が怯える子どもを抱きしめて母親のような気持ちになるシーンもあって切ない。

138 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/22(水) 20:14:34
そして主人公の視点になります。主人公は船に乗り損ねたものの何とか生きていて、
挫いた足を引きずりつつ荒れ果てた大地を歩いていきます。
私は何が何でも生きる、生きて姫や優男と再会するのだ、と固く決意する主人公の目に、
空を流れる銀色の光は見えていなかった・・・。

記憶違いや抜けている部分も多いと思われます。
ライトノベルだし、きっと何とかハッピーエンドにもちこむだろうと思って
読み進めていた自分はショックでした。
最初と最後が同じ物語とは思えなかった。


140 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/22(水) 20:21:53
>>136
重い話だなー。
どうせハッピーエンドだろうと高をくくっていて、
ラストで裏切られるとかなり印象強くなるよな。

 

星の大地〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
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星の大地 (2) (角川文庫―スニーカー文庫)
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星の大地〈3〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
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