ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 炎天(W・F・ハーヴィー)

845 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 10:36:49
八月の炎暑という短編小説

ある画家の手記という形の話。
八月の炎暑の日の午後、その画家はふと思いついて一枚の絵を描く。
それは法廷画で、肥った男が裁判長に厳しい判決を言い渡されて呆然としているというものだった。
出来栄えに満足した画家は、それを丸めてポケットに入れ、ぶらりと散歩に出る。

暑さのせいなのか、ふと気付くとずいぶん時間が経ち、家からもだいぶ離れてしまったようだ。
そばには石材店があり、店主らしき男が墓石を彫っている。驚くべきことにその店主は
自分の描いた絵の被告にそっくりだった。
しげしげと店主を見ているうち、画家はさらに驚くべきことに気付く。
その店主が墓石に刻んでいるのは画家の名前だったのだ。
西洋の墓石によくある生年月日も彼と同じ、そして没年はまさに今日であった。
画家は思わず、その名前はどこで知ったのかと店主に訊ねた。すると店主は、
この墓石は石工のコンクールに出品するためのもので、名前も生没年も実在する人のものではなく、
今思いついたものだという。画家はその名前と誕生日が自分と同じだと明かし、店主と話し込む。
気のいい店主は画家を家まで招待し、奥さんの手料理で画家をもてなしてくれた。

気がつくとだいぶ遅い時間になり、画家はそろそろ帰ろうとするが、外はどうも嵐が来そうな気配だ。
もし今から家に帰ろうとすれば、よからぬ事故にあってしまうかもしれないと、店主は彼を引き止め、
画家ももうしばらくこの家にいることにする。店主が掘った死亡日は今日。ならば12時を過ぎるまで
ここにいれば・・・。

夜の11時になった。あと一時間で日付けが変わる。この時間になってもまだ暑い部屋の中で、
画家はこの手記を書いている。店主の奥さんは先に寝室に行き、店主は手記を書く画家の横で、
黙々と商売道具のノミを研いでいる。
それにしてもなんて暑いんだろう。気が狂ってしまいそうなほどに。


846 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 13:03:25
>>845
…終わりなのですか?
そうですよね…

850 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 16:15:40
>>845
読解力無くてすまぬorz

>驚くべきことにその店主は
自分の描いた絵の被告にそっくりだった。
>その店主が墓石に刻んでいるのは画家の名前だったのだ。
西洋の墓石によくある生年月日も彼と同じ、
そして没年はまさに今日であった。

>夜の11時になった。あと一時間で日付けが変わる。
ここの間で殺されてしまうってことなのか?
気になって仕方が無い。


851 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 18:39:28
>>850
暑くて気が狂った店主に殺されるんじゃないか。
画家はじっとしていたら安全とおもってるけど

853 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 21:41:31
山んばが包丁研いでるようなものか

854 名前:850 投稿日:2007/10/08(月) 21:56:32
結論は殺されるなんだな。
その理由付けが
>暑くて気が狂った店主に殺されるんじゃないか。
とか
>人間なんていつ豹変するかわからないものさ。
とか様々でなるほどと思った。
ありがとう。

でも、
>驚くべきことにその店主は
自分の描いた絵の被告にそっくりだった。
から、こいつに殺されるかもと考えるもんだと思うのだが
店主の家にいるのは何故?
これは個人の想像に任される所なのかな。


855 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 22:13:33
>>854
>驚くべきことにその店主は
自分の描いた絵の被告にそっくりだった。
から、こいつに殺されるかもと考えるもんだと思うのだが
店主の家にいるのは何故?

だよなぁ…


856 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 22:44:23
自分が描いた絵が未来を予知した絵だとは思わないし
店主に話かけたきっかけは絵でも
墓石に自分の名前と生年月日が彫られてることが衝撃で
他のことは全部飛んじゃったんじゃないかな

というかこの話、絵や墓石は偶然で暑さで気が狂った店主が現実にしてしまう話なのか
それとも未来予知していながら自ら死亡フラグに突っ込んだ画家の話なのかどっちなの


857 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/08(月) 23:35:26
八月の炎暑についてだけど

とりあえず主人公は、自分が殺されるなんて考えていない。
超常現象があると思わなければ、絵や墓石の内容の一致は、ただの偶然となる。
超常現象ありの視点で読む読者は、主人公は殺されるだろう、と思いながら、
まったく危機感を感じていない主人公に、ヤキモキする事になる。
(ホラー映画の序盤で、自覚無しに危険に飛び込む犠牲者を見る感じで)

また、この話では、起こった事を淡々と書いているだけで、
その理由や理屈(未来予知とか何とか)の説明は何も無い。
さらに、主人公が殺される具体的描写はまったくされず、
>>845の通り、危機感を煽るだけ煽って話は終わる。

よって、どういう現象が起こったのか(単なる偶然なのか)、とか、
ホントに主人公は殺されるのか、について、
はっきりした解答は提示されず、読者は想像するしかない。
(だから後にモヤモヤした物が残る)

 

怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版] (創元推理文庫)
怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版]
(創元推理文庫)
エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡 (河出文庫)
エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談
憑かれた鏡 (河出文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...