野のきよら山のきよらに光さす

317 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/25(日) 20:09:35
子供の頃見たTVドラマ。(古い映画の再放送かも)

登場人物は、四国巡礼のお遍路をしている母親と車椅子の姉娘、
まだ中学卒業したばかりの妹娘。

母親には夫殺しで服役していた過去があり、理由は父親の姉娘への
異常な愛情(下半身まひの娘を偏愛して誰にも触らせない上に近親相姦もあった)に
母親がノイローゼとなり発作的に父親を刺し殺したというもの。

姉は他に軽い知的障害もあるらしく、父親にされたことも母親が父親を殺した理由も理解してない模様。
母親が子供を連れてのお遍路となったのは、殺した父親への懺悔と
何故か、四国八十八か所の巡礼を全てやり終えたら姉の足が治ると信じ込んでの事らしい。

妹の方は、この巡礼で姉の車椅子の世話やら、両親の愛情が姉に向いていて、
自分は苦労ばかりさせられていると、不満が鬱積していて
とうとう、巡礼途中で知り合ったトラック野郎の元に走る。

妹にしたら、そのトラック野郎が初めての男性で、
このままこの男性と一緒に暮らせると信じていたのに、
ある朝、目を覚ますとトラック野郎は姿を消し、代わりに弟分の若い男がいた。

つまり、妹に飽きたトラック野郎は弟分に下げ渡して逃げてしまい、
襲いかかる弟分から必死で逃げた妹は結局、母親と姉の元に戻り巡礼を続ける事になる。


318 名前:317 投稿日:2007/11/25(日) 20:10:14
同じころ、一家の巡礼に初老の男性の同行者が現れて、何くれとこの母娘の手助けをするようになり、
娘達も男性を父親のように慕い始めたが、道中で何かの拍子に姉の車椅子が坂道を暴走、
助けようとした男性が姉を助けて自分が車に轢かれて死んでしまう。

そんなこんなで、苦労しながら巡礼を続けとうとう最後の八十八か所目についた時に、
どういう訳だか本当に姉の足が治って「あー歩ける!歩ける!」と
喜ぶ母親の前で歩き回っていた姉が、足を踏み外して崖から転落、即死。
姉の死体の横で、泣きくすれる母親と妹のシーンでエンド。

幼児期から親の愛情と関心を姉に取られ、思春期の頃は『人殺しの子』として虐めまくられ、
母親が出所してくれば、問答無用でお遍路に付き合わされて姉の世話で苦労、
信じた男からは手ひどく裏切られ、初めて父親の慈愛を感じた男性は姉を助けようとして死亡、
そんな不幸も苦労も姉の足を直すため(?)だったのに、肝心の姉まで最後は意味もなく死んでしまう、
という妹のこの踏んだり蹴ったり振りに、子供心に一体この物語は何を言いたいんだ?と
激しく疑問に思ったドラマだったっけ。


319 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/25(日) 21:38:01
文才あるなあ…
迫力というか臨場感あって冷や汗出ました

320 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/25(日) 21:51:27
崖から落ちる辺りでコント並に下らなくなった。

321 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/26(月) 00:06:09
>>317-318
多分「野のきよら山のきよらに光さす」ですよね?
母・左幸子、姉・吉田日出子、妹・杉田かおる、初老の男性・田村高廣、と個性的な配役でした。
田村高廣は、あのドラマで好きになったな。

322 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/26(月) 04:59:08
私も犯人は間違いなく父親だと思ってますが…

323 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/26(月) 05:42:07
疑ってはいけません

 

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