ワンサくん(手塚治虫)
子犬が主役なのだが、テーマは生き別れた母親探し。
母犬の方が苦労した末、ワンサくんを見つけてくれるのだが、
自分が母親だといくら説明しても、長い放浪生活で薄汚れた姿を見て、
ワンサくんは「自分のお母さんはそんな汚くない!」と完全否定。 ...
西村寿行
むか~し、昔、
短期のアルバイトをした時(社長、私と同世代の男だけ)
その男の人が、送別会をしてくれた。
二人っきりも、なんだか…って友達呼んでくれて、
三人で楽しく、飲んだ。
そのとき、本の話になり、その友人が「西 ...
遺言ですよ(楠桂)
年齢に不相応な小説やマンガにうっかり触れちゃうことってあるよねw
自分はそれで、少女マンガ家としてファンだったマンガ家が
青年誌でグロなホラーや
ちょっとエッチっぽいマンガ描いてるという事実をうっかり知ってしまい
狂った夏(西村寿行)
人口1万人程の町で、若い巡査が行方不明となった。
町は寂れていた。
過去には温泉町として栄えたが、現在は湯量が減りどうにもならなかった。
その町に近い山中に、戦場ヶ原と呼ばれる場所があった。
5年前の夏、戦場ヶ原に ...
密告函(岩井志麻子)
明治の頃、全国的にコレラが大流行し、多数の死者を出した。
主人公の男は岡山の外れの村役場の小役人で、
できた妻を持ち、子供もいて、満ち足りた生活をしていた。
平穏な村にもコレラがやってくる。
同時に、コレラを払うという怪しげな祈祷師の一家も流 ...
双頭の蛇(西村寿行)
マンションでは騒音に悩まされる事は無かったが隣人が変質者だった。
隣人は表向きは真面目な人間だが、妻に向ける視線に異様なものがあった。
いやらしく、粘つく様な目。明らかに変質者の目だった。
隣人はゆっくりと夫婦を追いつめて行く。 ...
呪術師たち(西村寿行)
妻子もあり、平凡な中年サラリーマンの山田は
帰宅途中、得体の知れない老人に「死相が出ている」と告げられる。
老人の風体はいかにも本物の予言者っぽくて「馬鹿馬鹿しい」
「でももしかしたら……」とgkbrする。
帰り道、やくざに絡まれ殺されかける。予言は本物なのか!と思う山 ...
呪詛の祭文
苦し紛れの変り種、いきます。
土佐の国の呪術師に伝わる伝説 『呪詛(すそ)の祭文』
提婆王の妃は激しい怨念を晴らすため、日夜、様々な呪法を試みていた。
そこに唐土じょもんが現れ、言う。
「お前の呪法は、人間が使ってはならぬものだ」 ...
息子を一番愛してる
主人公は判事のA。彼は幼いときに大好きだった母親が男と駆け落ちしてしまって
自分を捨てていった事で心に傷をおっていた。
ある日Aが担当した公判は、
中年女が内縁の夫を殺害した事件に関するものだった。
被告席につ ...
人殺しの女の子の話(西岡兄妹)
「人殺しをした女の子の話」
始まりの一文は
「ひとりの女の子が人殺しをしたいと思いました。理由はありませんでした。」
そして特に恨みはないけど、とりあえず母親を刺殺。
お父さんにバレたら叱られる、と思って父親も ...