ゴルゴ13/第67話「Dabbie!!」(さいとうたかを)
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126 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/19(土) 17:25:00
- ゴルゴ13で後味の悪い話といえば、
「黄金の犬」と「Davie!」
は外せない。
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183 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/20(日) 22:11:12
- じゃあ>>126で出てた「DEBBIE!」を。
世間知らずのデビーが、人種差別の激しい南部の州へと、兄に会いに来た。
民権運動家の兄は、すでにKKKによって遺体となり木に吊るされているが、彼女はそれを知らない。
道を尋ねた白人連中に捕らえられ、納屋に連れ込まれ強姦される寸前、たまたま身を潜めていたゴルゴに助けられる。
ゴルゴはKKKの大物を暗殺し、その帰途の中であった。
デビーはその場を去ろうとするゴルゴの車の荷台に忍び込む。
この時の心中は作中では語られない。恋心か、保護を求めてのことかは分からない。
雇い主に売られたゴルゴは執拗な追跡に負傷し、納屋で身を休めることになった。
デビーはゴルゴを献身的に介護する。「デビーか、それで兄さんは見つかったのか」
「あたしをひどい目にあわせようとした人たちが、
3キロほど南のポプラの木の所にいけば会えると教えてくれたけれど」
「……」
「きっと、でたらめね」
「デビー、もう行け」
「え、だってあたしを救ってくれたあなたが怪我をしているのに、放っていけないわ」
「いいから行くのだ」
ゴルゴはそのポプラの木が、どのような場所かを知っている。デビーはその場を去るが思い直し、ゴルゴのために食料と薬品を買いに行く。
そこで警官の理不尽な呼びかけに応じなかったがために射殺されてしまう。
ゴルゴは雇い主に報復する。KKKの報復を恐れ、保身のために
ゴルゴに敵意を集めた民権団体の幹部であった。
デビーの殺害現場を通り過ぎる。地面にはデビーが落とした薬品の瓶の内容物が、染みを残していた。
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184 名前:183 投稿日:2008/01/20(日) 22:14:16
- デビーの健気さと、その運命の残酷さはもちろんだけど、
人種差別をとりまく、ゴルゴだけじゃさすがにどうしようもない陰鬱な「どうしようもねー」感が後味悪い。
大物一人やったところで、理不尽な差別による犯罪は減りっこねー、っていう。
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185 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/20(日) 22:21:45
- >>ゴルゴは雇い主に報復する。KKKの報復を恐れ、保身のためにゴルゴに
敵意を集めた民権団体の幹部であった。うむ、ここがよくわからん。
雇い主はアンチKKKで、KKKの報復を恐れてるということは分かった。
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186 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/20(日) 22:32:04
- >>185
すまね>>ゴルゴは雇い主に報復する。(報復されたのは)KKKの報復を恐れ、
保身のためにゴルゴに敵意を集めた民権団体の幹部であった。あからさまに敵対する自分の組織に疑いが向かないように、
個人でも雇えるプロが犯人だという情報を流して、恨みを抱く
個人集団すべてに疑惑を分散させよう、という作戦を幹部は練った。ということです。
割愛しても良いと思ったんだけど、人種差別と戦う組織だって
暗殺者雇うわ、契約は破るわでクリーンじゃないし、
行数制限で削っちゃったけど、この幹部は白人で、殺される寸前
「俺はお前ら有色人種の味方だぞ」となんとも言えない
捨てセリフを吐いてるってのもあって、つい入れてしまった。
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187 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/20(日) 22:57:02
- >デビーはその場を去ろうとするゴルゴの車の荷台に忍び込む。
デビー只モンじゃねえw