親の因果が子に報い

459 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/09(土) 13:40:31
子供の頃に読んだ、怪奇小説が後味悪くて忘れられない。

小さな町に住んでいる我儘娘のA子(高校生)は、
その辺一帯を牛耳っている地場企業の社長の一人娘でまぁまぁの美人。
父親の社長はAを溺愛していているので、A子は高校でも女王様状態。
そのA子が同じ高校で一番のイケメンであるBを振り向かせようとするが
Bには既に、学校1の美女と言われるC子と交際中であることを知って
C子に憎しみを募らせ、自分の立場を利用して、気の弱い級友のD子に
C子を陥れる計画の片棒を担がせる。

D子はどこにでいる善良な性格の子だが、父親がA子の父親の会社の
工員で拒否したら父親に頼んで首にするというA子に
そうでなくとも、弟妹が多く貧しい生活のD子はA子に逆らう事が出来ない。
理科の実験で使用する薬品を取りに、日直だったC子が理科準備室に入ると
何かに蹴躓いて、棚を倒し上に置いてあった劇物(硫酸?)の瓶が直撃。
まともに顔に被ったC子は顔に大火傷をしてしまう。

顔だけが目当てでC子と付き合っていたようなBは、醜くなったC子をあっさり
ふると、近づいてきたA子にこれ幸いとばかりに乗り変えるが、気が治まらないのは
C子で、なぜあそこで蹴躓いたのか?なぜあんなところに劇薬があったのか?
そしてあっさり自分を捨てたBもあんまりじゃないか?!いろいろ調べて
A子の陰謀だと気がついたC子はある夜、川べりにA子、B、D子を呼び出し問い詰める。


460 名前:459 投稿日:2008/02/09(土) 13:41:17
そこで、計画を練ったのがA子、言いなりに罠を仕掛けたのがD子で、
Bが全てを知った後でも金目当てにA子になびいていた事を知って逆上し、
A子を川に突き落とそうとして逆に自分が落ちたところをA子、Bは棒で叩いて
C子を沈めてしまうが帰ろうとしたところを亡霊になったC子に襲われて、
A子、Bはにた打ち回りながら同じく川に沈められていく・・全てを震えながら見ていたD子が
「お願い!C子、許して!私には逆らえなかったの!」と許しを請うと川は何事も
無かったように静かになって、D子をそのまま帰した。

小さな町で、社長令嬢のA子、同じ高校のB、C子が一気に行方不明になった
事件は大騒ぎになったが、幸い疑惑の目がD子に向けられることはなく
辛い記憶のあるその町をD子は高校卒業後、逃げるように離れたが
その後、やがて平凡ではあるが優しい男性と結婚して、何事もなく
日日過ぎていく中で「C子は私を許してくれたんだ!」と安心するD子。

しかしやがてC子は許していなかったと判明する。
D子が生んだ可愛い女の子には、顔反面にC子が負ったのと全く同じ
火傷のケロイドの痣があった。
「どうして私自身を呪ってくれなかったのか」と赤ちゃんの姿を見て号泣するD子・・・で終わり

何が、後味悪いって当事者のD子には何もしないで、何の罪もない
赤ちゃんに仕返しをするっていうのが・・・


461 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/09(土) 14:17:03
親の因果が子に報い~、だな
その子供を幸せに育て上げることがD子の贖罪になるんだろ