ホーム » 小説 » 小説/さ行 » そそっかしい相手(星新一)

335 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/22(木) 15:23:07
(多分)星新一の短編から

海上で小さなボートの上から釣りをしている男が、古い壷を釣り上げる。
中を覗き込んでみると悪魔が出てきた。

「久しぶりに出てこられた。ありがとうございます。お礼にタダで願いを一つ叶えましょう」

何か言おうとする男を悪魔は制し、

「いやいや、長年の経験から人間の望むものは分かっていますよ。これでしょう?」

そう言って腕を振ると船の上に金塊がギッシリと詰まった重い木箱が現れる。

「では、願いは叶えました。ごきげんよう」

悪魔はそういうなり、煙のように消えてしまった。
もう振っても叩いても壷からは何も出てこない。
男は舌打ちをしながら壷を海に放り込むと、重い木箱も一緒に捨ててしまった。

ボートが流され遭難してから5日目、食料も水も底を尽き、一刻も早く発見されなければ命にかかわる・・・

 

おせっかいな神々 (新潮文庫)
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