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380 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/23(金) 03:41:06
平山夢明の「東京伝説」でも似たのがあったね

語り手の友人Aの、大学時代の友人(♀)の話。
異性の前では媚を売るので男に不自由せず、財布や足代わりに巧く使い分けているが
同性からは嫌われている友人。彼女がある日からぱったり講義に出てこなくなった。
Aが心配してアパートを訪ねると具合が悪いという。胸元には爛れたような小さな傷があった。
「金属アレルギーになったみたい」
彼女がずっとつけていたのは、緑色の美しい光を放つ小さな石のついたネックレス。
半年ほど前に外人がやっていた原宿の屋台で見つけ、財布代わりの男に買わせたものだという。

1ヵ月後、Aにその友人からしわがれた声で電話があった。大学を辞めて帰郷するという。
翌朝には親が迎えに来るので最後に会いたいという。
変わり果てた友人の姿を見たAは驚いた。やせ細った身体は包帯だらけで
その間から覗く皮膚はドス黒く変色し、自慢だった髪は抜け落ちていた。
友人は最後にあのペンダントを「自分の気持ちだから」とAに譲り、故郷へ帰っていった。

Aは友人の病気がうつるかも知れないと思いペンダントを身にはつけなかったが
なぜか捨ててしまうには惜しいように思え、兄の知人の宝石商に何の石か調べて欲しい、と実家へ送った。

後日、父親が「あんなものをどこで手に入れた!?」と凄まじい剣幕でAに電話をかけてきた。
「あれはウランの結晶だ。あんなものを首からぶら下げていたら放射能で死ぬぞ!」

翌日Aは原宿の屋台を回って同じようなものを探したが、そんなものはどこにも見つからなかった。

 

東京伝説―呪われた街の怖い話 (ハルキ文庫)
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