プレッジ

708 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 23:09:28
ショーン・ペン監督
ジャックニコルソン主演の映画プレッジ
以下簡単な粗筋、うろ覚えだから3割くらい妄想だと思う。
ネタバレ注意ね

周囲から人望もある引退間近の老刑事(ニコルソン)が最後に担当したのは、ある連続幼女殺害事件だった。
幼女達はみな暴行され、残酷な方法で殺害されていた。
被害者の両親への聞き込みや地道な捜査を続けるなか、
別件で拘留されていた精神薄弱の男(なぜかベニシオ・デル・トロ)が犯行を自供。
事件は解決したものと判断され、
「奴は自分が何を言っているのかすら理解出来ていない、ただの知的障害の浮浪者だ」
と主張するニコルソンの言葉も虚しく、捜査は終了する。
在職中に被害者の両親に犯人逮捕を約束したために引退後も執念の捜査を続け、
ついに真犯人の生活圏と思われる湖畔の美しい田舎町を突き止め、そこに移り住むニコルソン。


709 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 23:10:28
独り身だったニコルソンは美しい未亡人と知り合い、独自の捜査をしつつもやがて愛し合う事となる。
未亡人の連れ子の幼女にも好かれ、幸せな生活を送るニコルソン。
奥さんと娘がいっぺんにできたような生活に、
刑事の生活しか知らなかった男も、こんな人生もいいなぁと思うようになるが…
娘を持つことで逆に幼女連続殺人事件の被害者の両親の辛さを実感し、
幼女が心配なゆえに犯人の姿に怯え、奇行(周囲からはそうとしか見えない)が目立つようになる。
未亡人に諭され、しだいに自分は存在しない犯人を妄想しているだけでは・・・と考えるように。
刑事としての妄執を振り払うことを考え始めた矢先に、幼女が口を開いた。
「森の中で知らないおじさんと友達になったよ!次遊ぶ約束もしたんだー」
幼女の話から男の年格好、独特な喋り方、職業的特技などを分析し、
いままでの捜査の結果と照らし合わせた結果、そいつこそが真犯人だ とニコルソンは確信する。
やはり自分は間違っていなかった、これで被害者の両親との約束が果たせる・・・
幼女を守る為、死んでいった子供達の為、今ここで犯人を捕まえねば。

710 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 23:11:18
唯一男を判別できる幼女を守るため、
そして男を確実に確保するために、ニコルソンはかつての部下たちに声をかける。

幼女の指定する森の中に展開する10数人の武装警察、息を潜めて待つ一同。
・・・・・
・・・・・
だが一向に男は現れない。

やがてかつての部下達の視線がニコルソンに集中する。
特に親交のあった刑事が切り出す
「やはりあの事件は解決していたんだ、こんなことは早く忘れて健全な余生を送れ」
だがニコルソンは耳を貸さない
「そんな、まさか来ないのか?そんなはずはない。いや、今にも来るはずだ。ヤツは絶対くる」
展開していた警察を下がらせ、幼女を目立つ場所へと移動させるニコルソン。

だがやはり男は現れない。
そこに話を聞きつけた未亡人が登場、ニコルソンにぶち切れる。
そりゃそうだ、自分の娘を凶悪な殺人者をおびき出す餌に使われたのだから。
もめる2人を尻目に、すっかり白けた警察は退却。
信じていたのに裏切られた、と未亡人も娘を連れて町を出た。
皆のニコルソンを見る目には、すでに失望と嘲笑と哀れみしか宿っていなかった。


712 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 23:14:13
実は真犯人は来なかったのではない、来られなかったのだ。
幼女を殺害する為、確かに車であの森へ向かっていたのだ。
しかし、偶然にも前方を走る大型トラックから積荷の丸太が転落し、男の車を直撃。
こうして幼女連続殺人の真犯人はその悪事を暴かれること無く、ただの事故で死んだ。

ある晴れた日、片田舎の路肩に座り込んだみすぼらしい老人が、空を仰ぎ見ながら何かをつぶやいている。
左右にゆっくり揺れながら1人で喋り続けるその老人は、明らかに正気ではない。
老人には何も無かった。
大切な家族も、友人達も離れていった。
誰にともなく、彼はいつまでも喋り続ける

「今にも・・・絶対に来る・・俺は約束をしたんだ・・必ず捕まえると・・・から絶対にくる・・・・
 いいや本当なんだ・・・・うん・・・絶対・・」

おしまい。

 

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